マストドン (バンド)
マストドン (Mastodon) は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド。
マストドン Mastodon | |
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2007年Heineken Jammin' Festivalにて | |
基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ |
ジャンル | ヘヴィメタル、プログレッシブ・メタル、スラッジ・メタル、ストーナーロック、オルタナティヴ・メタル |
活動期間 | 2000年 - 現在 |
レーベル |
ワーナー・ブラザース・レコード リプリーズ・レコード ロードランナー・レコード サイアー・レコード リラプス・レコード |
公式サイト |
www |
メンバー |
トロイ・サンダース ブレント・ヒンズ ビル・ケリハー ブラン・デイラー |
旧メンバー | エリック・サナー |
来歴
編集2000年にジョージア州アトランタで結成される。結成当初は5人組だったが、ほどなくしてボーカリストが脱退し、現在の4人編成になった。2001年にミニ・アルバム『Lifesblood』でデビュー。翌2002年にはフル・アルバム『レミッション』を発表し、EXTREME THE DOJO Vol.5で初来日も果たした。
2004年の2作目のアルバム『レヴァイアサン』は、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』をテーマとしたコンセプト・アルバムで、『ケラング!』誌の年間ベスト・アルバムに選ばれるなど賞賛を持って受け入れられた。また、2004年と2006年の2度に渡ってスレイヤーを中心とした「The Unholy Alliance」ツアーで欧米を回り、知名度を上昇させた。
2006年にはメジャー・レーベルのワーナー・ブラザース・レコードに移籍。同年の3作目『ブラッド・マウンテン』にはマーズ・ヴォルタのセドリック・ビクスラーやクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムらがゲスト参加。メンバー自身が「最も冒険的」と評する作品であったが[1]、前作以上のセールスを記録。同年にはLOUD PARK 06にも出演した。
2009年のアルバム『クラック・ザ・スカイ』はブレンダン・オブライエンをプロデューサーに迎えて制作され、全米チャート初登場11位を記録。収録曲の「Divinations」はゲーム『Saints Row: The Third』に使用された。ツアーではアルバム完全再現ライブを行い、2009年10月17日にシカゴのアラゴン・ボールルームで行われたライブがアルバム『Live at the Aragon』としてリリースされた[2]。
2011年、2年ぶりとなる5作目『ザ・ハンター』を発表[3]。2012年のレコード・ストア・デイには女性シンガーソングライターのファイストと互いの楽曲をカヴァーしたスプリット・シングル『ファイストドン』をリリースした。
2014年、6作目『ワンス・モア・ラウンド・ザ・サン』を発表。プロデュースはニック・ラスクリネッツが担当。
評価
編集- 「21世紀初頭における傑出したメタル・バンドのひとつ」 - AllMusic[4]
- 「彼らの世代においては最高のメタル・バンドであり、追随するものはいない」 - 『ローリング・ストーン』誌 2009年4月
メンバー
編集現在
編集- トロイ・サンダース (Troy Sanders) - ベース、キーボード、ボーカル
- ブレント・ヒンズ (Brent Hinds) - ギター、ボーカル
- ビル・ケリハー (Bill Kelliher) - ギター、バッキングボーカル
- ブラン・デイラー (Brann Dailor) - ドラム、ボーカル
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トロイ・サンダース
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ブレント・ヒンズ
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ビル・ケリハー
-
ブラン・デイラー
元メンバー
編集- エリック・サナー (Eric Saner) - ボーカル (2000年)
ディスコグラフィ
編集アルバム
編集年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||
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US [5] |
AUS [6] |
DEN [7] |
FIN [8] |
FRA [9] |
GER [10] |
JPN [11] |
NOR [12] |
SWE [13] |
UK [14] | ||||
2002 | レミッション Remission |
|
— | — | — | — | — | — | — | — | — | — | |
2004 | レヴァイアサン Leviathan |
|
139 | — | — | — | — | — | — | — | — | 110 | |
2006 | ブラッド・マウンテン Blood Mountain |
32 | 44 | — | — | 138 | 96 | 59 | 20 | 34 | 46 | ||
2009 | クラック・ザ・スカイ Crack the Skye |
11 | 19 | 37 | 6 | 106 | 36 | 38 | 6 | 23 | 34 | ||
2011 | ザ・ハンター The Hunter |
10 | 18 | 11 | 13 | 73 | 20 | 122 | 8 | 10 | 19 | ||
2014 | ワンス・モア・ラウンド・ザ・サン Once More 'Round the Sun |
6 | 7 | 9 | 1 | 50 | 16 | 103 | 4 | 17 | 10 | ||
2017 | エンペラー・オブ・サンド Emperor of Sand |
|
7 | 3 | — | 4 | 60 | 11 | 126 | 6 | 5 | 11 | |
2021 | ハッシュド・アンド・グリム Hushed and Grim |
|
20 | 16 | 24 | 4 | 32 | 10 | — | 10 | 25 | 14 | |
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
ライブ・アルバム
編集- Live at the Aragon (2011年)
- Live at Brixton (2014年)
EP
編集- Lifesblood (2001年)
- Cold Dark Place (2017年)
コンピレーション・アルバム
編集- 『コール・オブ・ザ・マストドン』 - Call of the Mastodon (2006年) ※初期の作品を収録した編集盤
- Mastodon (2008年)
- Medium Rarities (2020年)
日本公演
編集- 2002年 EXTREME THE DOJO Vol.5
- 2005年 EXTREME THE DOJO Vol.11
- 2006年 LOUD PARK 06
- 2009年 SUMMER SONIC 09
- 2015年
- 2018年 SUMMER SONIC 18
- 2022年 DOWNLOAD JAPAN 2022
関連項目
編集- マストドン (ミニブログ) - 開発者のドイツのオイゲン・ロホコは、自身のサービスの名前はバンドのマストドンに由来していると述べている[25]。
脚注
編集- ^ マストドン、最高にリスキーな新作が完成
- ^ マストドンが『クラック・ザ・スカイ』完全ライブ音源をリリース ro69.jp 2011年2月8日
- ^ 約2年振りとなる最新作『ザ・ハンター』完成
- ^ AllMusic Mastodon Biography
- ^ “Mastodon – Chart History: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discography Mastodon”. australian-charts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discography Mastodon”. danishcharts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discography Mastodon”. finnishcharts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discographie Mastodon”. lescharts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Chartverfolgung / Mastodon / Longplay” (German). musicline.de. Media Control Charts. December 25, 2013閲覧。
- ^ “マストドンのアルバム売り上げランキング” (Japanese). Oricon. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discography Mastodon”. norwegiancharts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ “Discography Mastodon”. swedishcharts.com. Hung Medien. December 25, 2013閲覧。
- ^ Peak chart positions for albums in the United Kingdom:
- All except Leviathan and Live at the Aragon: “Mastodon” (select "Albums" tab). Official Charts Company. December 25, 2013閲覧。
- Leviathan and Live at the Aragon: “Chart Log UK: M – My Vitriol”. zobbel.de. Tobias Zywietz. December 25, 2013閲覧。
- ^ O'Neill, Brian. “Remission – Mastodon”. AllMusic. Rovi Corporation. December 25, 2013閲覧。
- ^ Kergan, Wade. “Leviathan – Mastodon”. AllMusic. Rovi Corporation. December 25, 2013閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “Blood Mountain – Mastodon”. AllMusic. Rovi Corporation. December 25, 2013閲覧。
- ^ Grein, Paul (2010年9月15日). “The Dulcet Tones of Bruno Mars”. Yahoo! Music. 2010年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月22日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “Crack the Skye – Mastodon”. AllMusic. Rovi Corporation. December 25, 2013閲覧。
- ^ Week Ending Sept. 12, 2010: The Dulcet Tones Of Bruno Mars - Chart Watch[リンク切れ]
- ^ Monger, James Christopher. “The Hunter – Mastodon”. AllMusic. Rovi Corporation. December 25, 2013閲覧。
- ^ “NEILSTEIN SOUNDSCAM: BUTT-ROCK STILL REIGNS SUPREME”. metalsucks.net. December 14, 2011閲覧。
- ^ “Once More 'Round the Sun by Mastodon”. iTunes Store. Apple. April 29, 2014閲覧。
- ^ http://www.blabbermouth.net/news/mastodons-once-more-round-the-sun-cracks-u-s-top-10/
- ^ Rashi Shrivastava, 2022年, Mastodon Isn’t A Replacement For Twitter—But It Has Rewards Of Its Own, フォーブス