ペール・オスベック(Pehr Osbeck、1723年5月9日 - 1805年12月23日)は、スウェーデン牧師博物学者である。「リンネの使徒たち」と呼ばれる世界中で生物の採集を行った人々の1人である。

ペール・オスベック

生涯

編集

ヴェステルイェートランド地方のHålanda sockenに生まれた。1745年にウプサラ大学に入学し、カール・フォン・リンネの学生となった。1750年から1752年の間、船に乗り込む牧師となって、中国東アジアを旅した。広東近くやジャワ島を訪れ、スウェーデンに戻るときには900種の新種植物をリンネに持ち帰った。1757年に中国への旅行記、『東インド旅行の日記』("Dagbok öfwer en ostindisk Resa åren")を出版し、これはドイツ語英語に翻訳された[1]。1760年にハッランド県のHasslövに教区司祭に任命され、1773年に首席司祭、1778年に神学博士となった。

1758年からスウェーデン王立科学アカデミーの会員となり、Kungliga Vetenskaps- och Vitterhetssamhället i Göteborgの設立会員である。

ノボタン科の属名、ヒメノボタン属 (オスベッキア:Osbeckia)に献名された。

著書

編集
  • Dagbok öfwer en ostindisk resa åren 1750. 1751. 1752. Med anmärkningar uti naturkunnigheten, främmande folkslags språk, seder, hushållning. 1757
  • Fragmenta ichthyologiae Hispanicae. In: Nova Acta Physico-Medica Academiae Caesareae Leopoldino-Carolinae Naturae Curiosorum. Band 4, Nürnberg, 1770, S. 99-104

参考文献

編集
  • Lexikoneintrag im Nordisk familjebok (1876–1926)
  1. ^ Google books