ペルースポート
日本の競走馬
ペルースポート(欧字名:Peru Sport、1972年3月26日 - 不明)は、日本の競走馬、繁殖牝馬。競走馬としては下級条件で引退したが、繁殖牝馬として多くの活躍馬を出す牝系の祖となった。
ペルースポート | |
---|---|
欧字表記 | Peru Sport[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牝[1] |
毛色 | 栗毛[1] |
生誕 | 1972年3月26日[1] |
死没 | 不明(1992年6月12日用途変更)[2] |
父 | ガーサント[1] |
母 | グレートターフ[1] |
母の父 | Red God[1] |
生国 | 日本(北海道白老町)[1] |
生産者 | 社台ファーム白老 |
馬主 | (有)ターフ・スポート[1] |
調教師 | 小西喜蔵(美浦)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 19戦3勝[1] |
獲得賞金 | 2173万円[1] |
経歴
編集1974年にデビューし、1976年に引退した。通算成績は19戦3勝で、主な勝ち鞍は1975年の600万下・ながつき賞[1]。
競走馬引退後は社台ファーム早来牧場で繁殖入りし[2]、初年度から連続でノーザンテーストが配合された[3]。1985年に2番仔のシャダイチャッターが小倉記念を勝利し、自身の果たせなかった重賞初制覇を達成した。シャダイチャッターの全妹アンデスレディーは競走馬としては1勝を挙げるにとどまったが、繁殖牝入り後に3頭の重賞勝ち馬を生み、同じく繁殖入りしたシャダイチャッターとともに牝系の拡大に貢献した。2015年にはシャダイチャッターの玄孫に当たるラブリーデイが一族初のGI制覇となる宝塚記念を優勝。2022年にはアンデスレディーの曾孫のジオグリフが皐月賞を制し、一族初のクラシック勝利を達成した。
繁殖成績
編集生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 出典 | |
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初仔 | 1977年 | シャダイスピーチ | 牝 | 栗毛 | ノーザンテースト | 吉田善哉 | 栗東・武田文吾 | 33戦5勝(繁殖) | [4] |
2番仔 | 1980年 | シャダイチャッター | 牝 | 栗毛 | 栗東・布施正 | 23戦6勝(繁殖) 小倉記念(GIII) |
[5] | ||
3番仔 | 1982年 | アクティブダイナ | 牡 | 栗毛 | (有)社台レースホース | 美浦・二本柳俊夫 | 49戦9勝 | [6] | |
4番仔 | 1983年 | ダイナリポーター | 牝 | 栗毛 | 美浦・栗田博憲 | 5戦0勝(繁殖) | [7] | ||
5番仔 | 1986年 | アンデスレディー | 牝 | 栗毛 | 栗東・布施正 | 8戦1勝 (繁殖) | [8] | ||
6番仔 | 1988年 | クスコー | 牡 | 鹿毛 | パドスール | 美浦・栗田博憲 | 1戦0勝 | [9] | |
7番仔 | 1989年 | アルゲリッチ | 牝 | 栗毛 | スリルショー | 栗東・布施正 | 2戦1勝(繁殖) | [10] | |
8番仔 | 1990年 | エンジョイスリル | 牡 | 鹿毛 | 吉田勝己 | 栗東・布施正 | 不出走 | [11] | |
9番仔 | 1992年 | ウイズワンルック | 牝 | 鹿毛 | (有)社台レースホース | 栗東・宮本悳 | 3戦0勝 | [12] |
主要なファミリーライン
編集「f」は「filly(牝馬)」、「c」は「colt(牡馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。
- ペルースポート 1972 f
- シヤダイスピーチ 1977 f
- シャダイチャッター 1980 f(小倉記念)
- チャッターボックス 1987 f
- ドリームチャッター 2002 f(ビューチフルドリーマーカップ、ひまわり賞 (岩手競馬)、華月賞)
- プレミアムボックス 2003 c(京阪杯、CBC賞、オーシャンステークス)
- スケアヘッドライン 1988 f
- スクエアアウェイ 1998 f
- アリゼオ 2007 c(毎日王冠、スプリングステークス)
- ワンモアチャッター 2000 c(朝日チャレンジカップ)
- スマートギア 2005 c(中日新聞杯)
- スクエアアウェイ 1998 f
- ディスクジョッキー 1990 f
- キョウエイカナ 1993 f
- ティーサー 2003 f(園田プリンセスカップ)
- チャッターボックス 1987 f
- アンデスレディー 1986 f
- オーバーザウォール 1994 f(福島記念)
- フォルクローレ 1999 f
- アルバート 2011 f(ステイヤーズステークス3回、ダイヤモンドステークス)
- サンバレンティン 2001 c(七夕賞、福島記念)
- インティライミ 2002 c(京都大賞典、京都新聞杯、朝日チャレンジカップ)
- ナスカ 2003 f
- レイナカスターニャ 2008 f
- アンデスクイーン 2014 f(エンプレス杯、レディスプレリュード、ブリーダーズゴールドカップ)
- アロマティコ 2009 f
- レイナカスターニャ 2008 f
- 出典:牝系検索α
血統表
編集ペルースポートの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ハーミット系(タッチストン系) |
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父 *ガーサント 鹿毛 1949 |
父の父 Bubbles栗毛 1925 |
La Farina | Sans Souci | |
Malatesta | ||||
Spring Cleaning | Neil Gow | |||
Spring Night | ||||
父の母 Montagnana鹿毛 1937 |
Brantome | Blandford | ||
Vitamine | ||||
Mauretania | Tetratema | |||
Lady Maureen | ||||
母 グレートターフ 栗毛 1966 |
Red God 栗毛 1954 |
Nasrullah | Nearco | |
Mumtaz Begum | ||||
Spring Run | Menow | |||
Boola Brook | ||||
母の母 *レデイチヤツター栃栗毛 1959 |
Narrator | Nearco | ||
Phase | ||||
La Joliette | Alycidon | |||
Justina | ||||
母系(F-No.) | レデイチヤツター(GB)系(FN:19) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Nearco 4×4 | [§ 3] | ||
出典 |
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ペルースポート”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月29日閲覧。
- ^ a b c “ペルースポート(JPN)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年9月30日閲覧。
- ^ “牝系情報|ペルースポート”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “シャダイスピーチ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “シャダイチャッター”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “アクティブダイナ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ダイナリポーター”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “アンデスレディー”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “クスコー”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “アルゲリッチ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “エンジョイスリル”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “ウイズワンルック”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ペルースポート”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b c “ペルースポートの血統表”. netkeiba.com. 2022年9月28日閲覧。