ベイノ・ウードリック
ベイノ・ウードリー(Beno Udrih 1982年7月5日-)はスロベニアの元バスケットボール選手。ニューオーリンズ・ペリカンズの選手育成部門担当コーチを務める。日本語表記では「ベーノ」、「ベィノ」、「ベノ」、「ウドリー」、「ウードリー」とも表記される。ユーゴスラビア連邦スロベニアツェリェ出身。身長191cm。体重93kg。
デトロイト・ピストンズでのウードリック (2016年) | |
ニューオーリンズ・ペリカンズ AC | |
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ポジション | PG/SG |
役職 | アシスタントコーチ |
シュート | 左手 |
基本情報 | |
スロベニア語 | Beno Udrih |
国籍 | スロベニア |
生年月日 | 1982年7月5日(42歳) |
出身地 |
ユーゴスラビア スロベニア ツェリェ |
身長(現役時) | 191cm (6 ft 3 in) |
体重(現役時) | 93kg (205 lb) |
ウィングスパン(現役時) | 198cm (6 ft 6 in) |
キャリア情報 | |
出身 | KKポルゼラ |
ドラフト | 2004年 1巡目 28位 SAS |
選手経歴 | |
1997-2000 2000-2002 2002-2003 2003-2004 2004 2004-2007 2007-2011 2011-2013 2013 2013-2014 2014-2015 2015-2016 2016-2017 2017-2018 |
KKポルゼラ オリンピア・リュブリャナ マッカビ・テルアビブ アブトドール・サラトフ オリンピア・ミラノ サンアントニオ・スパーズ サクラメント・キングス ミルウォーキー・バックス オーランド・マジック ニューヨーク・ニックス メンフィス・グリズリーズ マイアミ・ヒート デトロイト・ピストンズ BCジャルギリス |
指導者経歴 | |
2020 2021- |
ウェストチェスター・ニックス (Gリーグ) (AC) ニューオーリンズ・ペリカンズ (選手育成) |
受賞歴 | |
Stats Basketball-Reference.com | |
代表歴 | |
キャップ | スロベニア 2001年,2006年 |
生い立ち
編集父親や兄[1]もプロバスケットボール選手となっているバスケットボール一家に生まれた。
ヨーロッパ時代
編集1997年にスロベニアの2部リーグでプロデビュー、翌シーズンから3期1部リーグでプレイ、2000年にはリーグの新人王を獲得、この年にはスロベニア代表にも初めて選出された。そして国内強豪のKK Union Olimpijaに移籍、その後、イスラエルのマッカビ・テルアビブBCやロシアのAvtodor Saratov、イタリアのオリンピア・ミラノなど数チームでプレーした。
NBA
編集サンアントニオ・スパーズ (2004-2006)
編集2004年のNBAドラフトでサンアントニオ・スパーズから1順目28位指名を受けNBA入り。80試合に出場、平均5.9得点、1.9アシストの成績を残す。チームも2005年のNBAファイナルでデトロイト・ピストンズを下しNBAチャンピオンの一員となった。その後出場機会が減少するも、チームは2007年のNBAファイナルでクリーブランド・キャバリアーズを4連勝でスウィープして優勝した。
サクラメント・キングス (2007-2011)
編集2007年-08年シーズン開幕前にミネソタ・ティンバーウルブズに放出され、直後に解雇された。その後シーズン開幕直後にサクラメント・キングスと契約。エースのマイク・ビビーの欠場もあり、いきなり先発に抜擢され活躍。スターターに定着し、2008年のオフ次にはロサンゼルス・クリッパーズなどが興味を示したが、キングスと5年3330万ドルで契約を結んだ[2]。2010年12月22日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦ではキャリアハイの34得点、同年3月22日のクリッパーズ戦ではキャリアハイの17アシスト[3]をマークした。
ミルウォーキー・バックス (2011-2013)
編集2011年のNBAドラフト開催日の6月24日にボブキャッツ・ミルウォーキー・バックス・キングスの三角トレードでバックスへ移籍[4]。
オーランド・マジック (2013)
編集2013年2月22日にオーランド・マジックとの大型トレードでマジックへ移籍[5]。
ニューヨーク・ニックス (2013-2014)
編集2013年8月9日にニューヨーク・ニックスと1年127万ドルで契約を結んだ[6]。2014年2月25日に解雇された[7]。
メンフィス・グリズリーズ (2014-2015)
編集2014年2月28日にメンフィス・グリズリーズとシーズン終了まで契約を結び、シーズン終了後の7月16日に2年420万ドルで再契約をした[8]。
マイアミ・ヒート (2015-2016)
編集2015年11月10日、マリオ・チャルマーズ、ジェームズ・エニスとの交換で、ジャーネル・ストークスと共にマイアミ・ヒートにトレードされた[9]。2016年8月18日には1年140万ドルで再契約[10]したが、10月23日に解雇された[11]。
デトロイト・ピストンズ (2016-2017)
編集2016年10月24日にデトロイト・ピストンズと契約し[12] シーズン開幕のトロント・ラプターズ戦に出場した[13]。
現役引退へ
編集2017-18シーズンはBCジャルギリスでプレー。以降は選手契約は出来ず、ウェストチェスター・ニックスのコーチを経て2021年よりニューオーリンズ・ペリカンズの選手育成コーチを務めていたが、11月28日に正式に引退を表明。コーチ業に専念することを表明した[14][15]。
NBA個人成績
編集略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
レギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004–05 | スパーズ | 80 | 2 | 14.4 | .444 | .408 | .753 | 1.0 | 1.9 | .5 | .1 | 5.9 |
2005–06 | 55 | 3 | 10.7 | .455 | .343 | .780 | 1.0 | 1.7 | .3 | .0 | 5.1 | |
2006–07 | 73 | 1 | 13.0 | .369 | .287 | .883 | 1.1 | 1.7 | .4 | .0 | 4.7 | |
2007–08 | キングス | 65 | 51 | 32.0 | .463 | .387 | .850 | 3.3 | 4.3 | .9 | .2 | 12.8 |
2008–09 | 73 | 72 | 31.1 | .461 | .310 | .820 | 3.0 | 4.7 | 1.1 | .2 | 11.0 | |
2009–10 | 79 | 41 | 31.4 | .493 | .377 | .837 | 2.8 | 4.7 | 1.1 | .1 | 12.9 | |
2010–11 | 79 | 64 | 34.6 | .500 | .357 | .864 | 3.4 | 4.9 | 1.2 | .1 | 13.7 | |
2011–12 | バックス | 59 | 0 | 18.3 | .440 | .288 | .709 | 1.7 | 3.8 | .6 | .0 | 5.9 |
2012–13 | 39 | 0 | 18.4 | .475 | .265 | .727 | 2.0 | 3.5 | .4 | .1 | 6.7 | |
マジック | 27 | 9 | 27.3 | .408 | .396 | .857 | 2.3 | 6.1 | .9 | .0 | 10.2 | |
2013–14 | ニックス | 31 | 12 | 19.0 | .425 | .425 | .833 | 1.8 | 3.5 | .7 | .1 | 5.6 |
グリズリーズ | 10 | 0 | 5.5 | .556 | 1.000 | .833 | 0.2 | 0.6 | .1 | .1 | 2.7 | |
2014–15 | 79 | 12 | 18.9 | .487 | .268 | .853 | 1.8 | 2.6 | .6 | .1 | 7.7 | |
2015–16 | 8 | 0 | 15.0 | .435 | .364 | 1.000 | 1.1 | 3.3 | .4 | .1 | 5.9 | |
ヒート | 36 | 5 | 16.3 | .434 | .333 | .882 | 1.8 | 2.5 | .3 | 0 | 4.4 | |
2016–17 | ピストンズ | 39 | 0 | 14.4 | .467 | .344 | .941 | 1.5 | 3.4 | .3 | 0 | 5.8 |
Career | 831 | 272 | 21.9 | .463 | .349 | .833 | 2.1 | 3.4 | .7 | .1 | 8.4 |
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | スパーズ | 21 | 0 | 11.5 | .359 | .270 | .857 | .8 | 1.0 | .4 | .0 | 3.7 |
2006 | 7 | 0 | 6.7 | .333 | .167 | .800 | .6 | 1.1 | .0 | .0 | 3.6 | |
2007 | 8 | 0 | 2.5 | .000 | .000 | 1.000 | .1 | .1 | .0 | .0 | .3 | |
2014 | グリズリーズ | 7 | 0 | 16.4 | .467 | .333 | .692 | 1.7 | 1.7 | .4 | .0 | 7.9 |
2015 | 10 | 0 | 17.5 | .425 | .250' | .833 | 2.0 | 2.1 | .5 | .0 | 7.6 | |
Career | 43 | 0 | 11.3 | .388 | .260 | .804 | 1.0 | 1.2 | .3 | .0 | 4.5 |
スロベニア代表
編集2006年に日本で行われたバスケットボール世界選手権に、スロベニア代表として出場している。
脚注
編集- ^ Samo Udrih
- ^ “Point guard says he and Kings agree to five-year contract”. ESPN.com (July 1, 2008). 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Udrih gets career-high 17 assists against Clippers” (2010年3月21日). 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Bucks part of 3-team draft day trade”. NBC15.com (June 24, 2011). 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Magic Acquire Harris, Lamb and Udrih From Milwaukee; Warrick from Charlotte”. NBA.com. Turner Sports Interactive, Inc. 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Bucks part of 3-team draft day trade”. NBC15.com (June 24, 2011). 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Knicks Waive Metta World Peace And Beno Udrih”. KnicksNow.com. (February 24, 2014). オリジナルの2014年3月3日時点におけるアーカイブ。 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Memphis Grizzlies Re-Sign Beno Udrih to 2-Year $4.2 Million Deal”. 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Heat Trade Mario Chalmers To Grizzlies”. RealGM (2015年11月10日). 2015年11月11日閲覧。
- ^ “HEAT Re-sign Beno Udrih”. NBA.com. (2017年7月18日) August 17, 2016閲覧。
- ^ “HEAT Waives Five Players”. NBA.com (October 22, 2016). 2017年7月18日閲覧。
- ^ “Pistons claim Beno Udrih off waivers; cut Ray McCallum”. NBA.com (October 24, 2016). October 24, 2016閲覧。
- ^ “Pistons at Raptors”. NBA.com (October 26, 2016). October 27, 2016閲覧。
- ^ “Beno Udrih Announces Retirement” (英語). Euro Basket (2021- -28). 2021年11月28日閲覧。
- ^ “NBAキャリア13年のベノ・ウドリーが現役引退を発表”. NBA Sweetdays (2021年11月28日). 2021年11月28日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- ベイノ・ウードリックの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
- Hoopsworld Global Story