プーさんといっしょ
『プーさんといっしょ』(原題:My Friends Tigger and Pooh)は、ディズニーが製作したアメリカのテレビアニメ。『くまのプーさん』シリーズの幼児向け番組。
プーさんといっしょ My Friends Tigger and Pooh | |
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アニメ | |
原作 | A・A・ミルン ロバーツ・ギャナウェイ |
監督 | デビット・バートマン ドン・マッキノン |
脚本 | アイリーン・キャビリング ニコール・デュバック エリカ・グレディアガ ブライアン・ホールフェルド ジャンナ・キング キャサリン・リューウェン A・A・ミルン グレゴリー・K・ピンカス エリック・ショー ディーン・ステファン マット・ウェイン |
アニメーション制作 | ポリゴン・ピクチュアズ |
放送局 | プレイハウス・ディズニー |
放送期間 | 2007年5月12日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
概要
くまのプーさん初の3DCGアニメーションであり、6歳の女の子・ダービーやペットの犬・バスターなどの新キャラクターが登場する[1]。本編のメインキャラクターのうちオウルとゴーファーは登場せず、クリストファー・ロビンはゲストとして2話のみ登場する。
ティガーとプーがダービー、バスターと共に「スーパー探偵団」を結成し、100エーカーの森で起こる事件を解決する。問題解決を通し、問題解決スキルの習得、情操性や社会性を育てることができる。
アメリカでは2007年5月12日から放映されている。日本ではディズニー・チャンネルのプレイハウス・ディズニーで放映されている。2007年7月5日[2]から2009年9月24日[3]までは、テレビ東京の『ディズニータイム』でもシーズン1のみが放映された。ディズニージュニアでは2016年7月18日から、Dlifeでは2016年8月7日からそれぞれ放送中。日本語および英語による字幕放送を実施。プーさんの声は黄色、ティガーの声は緑色、ダービーの声は水色で表示される。日本での動画配信はDisney DELUXEで行われており、第1話のみYouTubeで配信されている。
登場人物
メインキャラクター
- プー(Winnie the Pooh)
- 声 - 亀山助清(台詞)、竹本敏彰(歌)/英 - ジム・カミングス
- 「スーパー探偵団」のメンバーの一人。頭があまり良くないため推理は苦手だが、彼の独創的な発想が事件解決のヒントにつながる事が多い。探偵として活動中は探偵団の衣装となる青いセーターとゴーグルを身に着けている。
- ティガー(Tigger)
- 声 - 玄田哲章/英 - ジム・カミングス
- 「スーパー探偵団」のメンバーの一人。お調子者で破天荒な性格故に事件を深刻化させてしまう事があるが、人情に厚く憎めない一面から仲間達には深く慕われている。他作品と同様しばしばラビットを困らせている。プーと同じく、探偵活動中は青いセーターとゴーグルを着用する。
- ダービー(Darby)
- 声 - 宮本侑芽/英 - クロエ・グレース・モレッツ
- 本作のオリジナルキャラクター。本作の主人公兼ヒロインでクリストファー・ロビンの親友である6歳の女の子。「スーパー探偵団」のリーダー。明るく活発な性格で、3人の中で最も頭の回転が早く、探究心や想像力も豊か。視聴者を「スーパー探偵団」の一員と位置付け、積極的に会話を行う。探偵活動中は青い帽子を被る。
- バスター(Buster)
- 声 - ディー・ブラッドリー・ベイカー(原語流用)
- 本作のオリジナルキャラクターで、ダービーの飼い犬。鋭い嗅覚などを活かし、彼女らの推理を手助けする。探偵活動中は首輪に付けた「探偵メダル」を表へ返す。
- ピグレット(Piglet)
- 声 - 小形満/英 - トラヴィス・オーツ
- イーヨー(Eeyore)
- 声 - 石田太郎(台詞)、石塚勇(歌)/英 - ピーター・カレン
- ラビット(Rabbit)
- 声 - 龍田直樹/英 - ケン・サンソム
- カンガ(Kanga)
- 声 - 片岡富枝(台詞)、菅井美和(歌)/英 - キャス・スーシー
- ルー(Roo)
- 声 - 田川颯眞/英 - マックス・バークホルダー
- ランピー(Lumpy)
- 声 - 醍醐侃幸/英 - オリバー・ディロン
サブキャラクター
- ビーバー(Beaver)
- 普段は流木や枝で川にダムを作る仕事に励んでいる。仕事熱心だがせっかちな性格や、ダム作り以外に穴掘りも得意とするなど、今作に登場しないゴーファーから外見・性格など特徴の一部を引き継いでいる。
- ヤマアラシ(Porcupine)
- 眼鏡をかけている女性。フルートの演奏が得意。鋭い針を持った彼女と唯一ハグができるカメとは特に親しい。裸眼ではプーやティガー達の見分けがつかないほどの近眼。
- カメ(Turtle)
- ヤマアラシの友人。言動が非常にゆったりとしているが甲羅を脱ぐと一変して俊敏になり、足の速さもラビットと互角に渡り合う。ラビットとは時々チェッカーを遊ぶ仲だが、マイペースな性格が災いして多忙で短気な彼に愛想を尽かされる場面も見られる。
- キツツキ(Woodpecker)
- いつも森の木を突いているが、騒音被害として仲間を困らせる元凶にもなる。話し方は弾むような早口で、声帯模写が得意。
- リス
- 木の上に住んでいるイタズラ好きの2匹組。主にバスターをからかったりするが、ダービー達の捜査に協力する事もある。人語は話せないがプーには言葉が分かる。
- アライグマ(Raccoon)
- 綺麗好きで森の自然を守っている。森の仲間たちの遺失物をゴミと勘違いして無断で保管していた。目の周りが黒いことからティガーから「マスクさん」と呼ばれている。
- スカンク(Skunk)
- 非常に臭いガスを出すが、その行為は自分や仲間を守るためのものであり、温厚な性格もあって森の仲間達とは友好関係を築いている。ビーバーはかつて彼にガスを吹き付けられ何日も匂いが取れなかった経験を味わって以来彼を嫌っていたが、あるトラブルで体に悪臭を纏ってしまった事をきっかけにスカンクと和解した。
- スモール(Small)
- ラビットが飼っている紫色のテントウムシ。僅かに言葉を話すことができる。
- クリストファー・ロビン(Christopher Robin)
- ダービーの親友。
用語
- スーパー探偵団
- 100エーカーの森で起きた事件を解決するために結成された探偵団。メンバーはダービー、プー、ティガー、バスター。森の住民たちは困った事があると必ずスーパー探偵団に助けを求めるが、まれに探偵団のメンバーが依頼することもある。黄色い逆三角形に緑のクエスチョンマークが探偵団のシンボル。出動前には合言葉を唱和する。『バスターのかつやく』では、ダービー達とのちょっとしたすれ違いからピグレット、イーヨー、ラビットの3人が探偵団を結成した事がある。
- スーパーサイレン
- スーパー探偵団を呼び出す際に鳴らす、ラッパ型のサイレンと枝・ロープでできた掲揚台からなる装置。探偵団の集合場所からは少し離れた場所にあり、メンバーは双眼鏡(第50話以降は潜望鏡)で掲揚台の旗を確認し出動すべき場所を把握する(旗には場所を表す絵が描かれている)。
- スーパースクーター
- スーパー探偵団が出動時に利用するスクーター。ティガーがプーを乗せて運転するものとダービーがバスターを乗せて運転するものの2台がある。積雪時にはスノーボードで出動する。
エピソード
シーズン1
シーズン2
シーズン3
映画
話数 | サブタイトル | 原題 | 備考 |
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1 | スーパー探偵団のクリスマス・ムービー | Super Sleuth Christmas Movie | |
2 | プーとティガーとミュージカル | Tigger & Pooh And A Musical Too | |
3 | スーパーパワーたんていだん | Super Duper Super Sleuths |
主題歌
- オープニング「プーさんといっしょ」
- 作曲 - アンディ・スターマー
- 訳詞 - 石山祐子
- 歌(英)- ケイ・ハンリー(シーズン1)、クロエ・グレース・モレッツ(シーズン2[4])
- 歌(吹)- 須藤祐実(シーズン1)、宮本侑芽(シーズン2[4])
- オープニング映像が異なり、日本語版主題歌は2曲も存在する。ダービー役が歌う際は、口の絵と同時に歌われる。
- 開始当初では須藤祐実が担当されていたが、その後はダービー役の宮本侑芽が担当。
- 近年のCS放送ではシーズン1のエピソードがシーズン2のOPに差し替えられており、これはDlifeでも流れた。テレビ東京放送時、シーズン2のOPは流れなかった。
- テレビ東京のディズニータイム放送時では番組編成の関係でオープニングを短縮していたことがある。
- ディズニープラスではこの2人のバージョンをシーズンごとに視聴できる。
- エンディング「プーさんといっしょ(インストゥメンタル)」
- 作曲 - アンディ・スターマー
- きょう解決した悩みを振り返るという内容で、最後にダービーが「さすが、スーパー探偵団!」と言ってウォルト・ディズニー・テレビジョン・アニメーション配給⇒ディズニーチャンネル・オリジナルのロゴとなる(ディズニージュニアのロゴに差し替えたバージョンもある)。テレビ東京のディズニータイム放送時はカット。
スタッフ
- 原作 - A・A・ミルン、ロバーツ・ギャナウェイ
- 監督 - デビット・バートマン、ドン・マッキノン
- 脚本 - アイリーン・キャビリング、ニコール・デュバック、エリカ・グレディアガ、ブライアン・ホールフェルド、ジャンナ・キング、キャサリン・リューウェン、A・A・ミルン、グレゴリー・K・ピンカス、エリック・ショー、ディーン・ステファン、マット・ウェイン
- プロデューサー - アンギ・ディステ、ブライアン・ホールフェルド、ジェフ・クライン
- 映像編集 - ジョアン・レイエス
- 制作担当 - さとうめいこ、ウィリアム・ターナー
- スーパーバイザー - ジェリ・ブライアン、マーク・ボランジェ、ウィリアム・ターナー
- アニメーション制作 − ポリゴン・ピクチュアズ[5]
日本語版スタッフ
- 演出 - 木村絵理子
- 翻訳 - 石山祐子
- 音楽演出 - 深澤茂行
- 録音製作 - 東北新社
- 吹替製作 - DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
脚注
- ^ “ブライアン・ホールフェルド”. Variety (2008年1月24日). 2018年9月16日閲覧。
- ^ 濱口優 出演リスト ※ディズニータイム出演分も含める(Oricon、88頁、2024年3月2日閲覧)
- ^ 濱口優 出演リスト ※ディズニータイム出演分も含める(Oricon、72頁、2024年3月2日閲覧)
- ^ a b ダービー役による合唱
- ^ “「シドニアの騎士」「亜人」「BLAME!」……ポリゴン・ピクチュアズの“これまで”と“これから”を塩田周三代表取締役に聞く”. アキバ総研. カカクコム (2016年10月12日). 2019年11月28日閲覧。