フードコブラ属(フードコブラぞく、Naja)は、有鱗目コブラ科に属する

フードコブラ属
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Spuamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
: フードコブラ属 Naja
Laurenti, 1768
  • (本文参照)

分布

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アフリカ大陸ユーラシア大陸南部、インドネシア台湾フィリピン

形態・性質

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最大種はシンリンコブラで最大全長3.2m。頭部は丸い。フードの名前通り、肋骨により頚部皮膚を広げることができる。一般的に知られているコブラの印象は本属の構成種から来ると思われる。興奮威嚇時に体の前方を直立させ、シューという音を出し、肋骨を開いて頸部 (襟部分)を広げられる毒ヘビである[1]。また、頸部には目玉のような派手な模様(目玉模様)がある。

毒は主に神経毒だが、細胞毒心臓毒を含んでいる事も多い。通常は、牙にある深いに毒液が流れて、噛みついた獲物の体に注入し、獲物の神経を麻痺させた後に捕食するために用いる。しかし、外敵に対しての防御行動として毒牙の先から毒液を「噴射」することができる種も多い。

種により毒成分の割合が大きく異なる。シンリンコブラケープコブラなどは強い神経毒をもつため、咬傷時の死亡率はとても高くなるが、早期に適切な処置が行われた場合は、出血毒を多くもつ種のような組織の壊死は起こらない。一方でインドコブラや多くのドクハキコブラでは、主成分に多量の細胞毒も同時に含むため、咬症部位を中心とした皮膚の広範囲な壊死を生じることが多い。

生態

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砂漠から森林まで様々な環境に生息する。天敵としてはマングース科の構成種やラーテル等が挙げられる。前者は素早い動きと体毛、後者は分厚く堅い皮膚と体毛により毒牙による攻撃を避けて捕食する。

食性は動物食で、魚類両生類、小型爬虫類、鳥類や卵、小型哺乳類等を食べる。

繁殖形態は卵生

分類

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和名は田原(2020)を参考[2]

人間との関係

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毒性は種にもよるが総じて強毒種のため、噛まれてすぐに適切な治療を受けなかった場合は命を落とすこともある。

脚注

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  1. ^ 昭和58年12月6日発行、新村出編、岩波書店広辞苑第3版』896頁「コブラ」には「特に体の前部を直立させて頭巾(フード)を広げる種類をさす」と記載されている。
  2. ^ 田原義太慶『毒ヘビ全書』グラフィック社、2020年2月25日、315-316頁。ISBN 978-4-7661-3313-4 

関連項目

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