フィリッポ・ラウリ
フィリッポ・ラウリ(Filippo Lauri、1623年8月25日 - 1694年12月12日)は、イタリアの画家である。
フィリッポ・ラウリ Filippo Lauri | |
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1745年に出版されたフランスの書籍の肖像画 | |
生誕 |
1623年8月25日 ローマ |
死没 |
1694年12月12日 (71歳没) ローマ |
略歴
編集ローマで生まれた。フィリッポ・ラウリの生涯は同時代の美術史家フィリッポ・バルディヌッチ(1625-1696)の著書に紹介されている、父親はオランダ語名がバルタサール・ラウエルス(Balthasar Lauwers: 1578-1645)であるアントウェルペン出身の画家で、父親は1600年ころからイタリアで働き、イタリアではバルダザーレ・ラウリ(Baldassare Lauri)などと呼ばれた。兄のフランチェスコ・ラウリ(Francesco Lauri: 1610–1635) も画家になった。
兄のフランチェスコ・ラウリから絵を学んだ後、姉と1642年に結婚した画家のアンジェロ・カロッセリ(Angelo Caroselli: 1585–1652)のもとで働いた。1654年にローマのアカデミア・ディ・サン・ルカの会員になった。晩年の1686年に短期間、アカデミア・ディ・サン・ルカの会長も務めた。
主にローマで活動し、ローマの邸宅の装飾画も描いた。花を描くのを得意とした静物画家のマリオ・ヌッツィ(1603-1673)や風景画を得意としたクロード・ロラン(1600s-1682)といった画家と共作し、人物を描いた。フランス生まれの画家、ヤン・フランス・ヴァン・ブローメン(1662-1749)とも共作した[1].。
1694年にローマで亡くなった。フィリッポ・ラウリの作品はルーブル美術館などに収蔵されている。
作品
編集-
『セレネとエンデュミオン』 (1650)
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聖ビセンテ・フェレールの奇跡
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牧神パンとディアナ
アルスター博物館 -
フィリッポ・ガリアルディと共作、バルベリーニ宮殿の中庭で開かれたクリスティーナ女王歓迎の祝宴(1656)
Museo di Roma -
『ヴィーナスとアドニス』
脚注
編集参考文献
編集- Jane Turner (a cura di), The Dictionary of Art. 18, p. 870-871. New York, Grove, 1996. ISBN 1-884446-00-0
- Vite de pittori, scultori, ed architetti moderni (VOL.II). Rossi, Roma 1730 digital