ビルバオ効果
ビルバオ効果(英語: Bilbao Effect[1])とは、スペイン・バスク州ビスカヤ県ビルバオの都市計画が創造都市(都市再生)プロジェクトの中で最も成功した例であることを示す用語、または一つの建築が都市を再生させた事例を指す用語である。グッゲンハイム効果(英語: Guggenheim Effect)とも呼ばれる。
スペイン北部のバスク州にあるビルバオは、鉄鋼業の不振などで1980年代に都市の衰退を経験したが、1990年代後半の都市再生プロジェクトによって奇跡的な復活を遂げた。
経済効果
編集年間100万人以上の人がビルバオを訪れ、これは1997年以前の20倍以上である。フランク・ゲーリーが設計したビルバオ・グッゲンハイム美術館が1997年に開館してから3年間には計400万人がビルバオを訪れた。1997年から2001年の間にもたらされた直接支出は7億7500万ユーロ以上である。
事業内容
編集ビルバオ市の都市再生プロジェクトとしては以下のものがある。この中で最も貢献した(メインプロジェクトであった)のがビルバオ・グッゲンハイム美術館である。
- アバンドイバラ地区再開発
- ビルバオ空港のメインターミナルビルの建設 - サンティアゴ・カラトラバが設計。
- 港湾拡張計画
- ビルバオ展示場
- ネルビオン川河口広域開発計画
- メトロ・ビルバオ(ビルバオ地下鉄)
- ビルバオ美術館の改修拡張工事
- ビルバオ・グッゲンハイム美術館 - フランク・ゲーリーが設計。
- スビスリ橋 - サンティアゴ・カラトラバが設計。
- ネルビオン川浄化計画
- イソザキ・アテア - 磯崎新とイニャキ・アウレコエチェアが設計。
- ビルバオ・トラム
- アルチャンダトンネル
- ビルバオ公共図書館
参考文献
編集- “The Bilbao effect: how Frank Gehry’s Guggenheim started a global craze” (2017年10月). 2020年10月25日閲覧。
- 吉本光宏. “スペイン ビルバオ市における都市再生チャレンジ -グッゲンハイム美術館の陰に隠された都市基盤整備事業-”. 2020年10月25日閲覧。
- 建築が甦らせた都市BILBAO:「生活の質」を重視するビルバオの戦略. (8 2006).