ネヴェリスコイ海峡
座標: 北緯52度10分13秒 東経141度36分19秒 / 北緯52.17028度 東経141.60528度
ネヴェリスコイ海峡(ネヴェリスコイかいきょう、ロシア語: Пролив Невельского、日本語:黒龍水道)は、ユーラシア大陸と樺太の間にあって、間宮海峡とアムール潟を結んでいる海峡である。
概要
編集全長は56 km、幅はもっとも狭いところで7.3 km、航路の深さは7.2 mである。冬季は結氷し徒歩で対岸に渡航可能。ロシアの侵出前、かつてはウリチなどの先住民族が海峡を跨いで山丹交易を行い、周辺は古くからニヴフ(アイヌは彼らをスメレンクルと呼んだ)の居住地であった。また、この海峡は検討中のサハリントンネルの予定地でもある。
名称
編集ロシア名は、間宮海峡がアムール潟とつながっていて、つまり湾ではなく海峡であるということを1849年に最終的に確認した、ゲンナジー・ネヴェリスコイにちなんでいる。
日本での名称は、ユーラシア大陸と樺太の間の海峡の全体を間宮海峡(タタール海峡)と呼び、そのもっとも狭くなっている部分を黒龍水道と呼ぶもの[1]またはネヴェリスコイ海峡と呼ぶもの[2]と、全体をタタール海峡と呼んで狭くなっている部分を間宮海峡と呼び、間宮海峡のロシア名をネヴェリスコイ海峡とするもの[3]がある。
脚注
編集- ^ 高橋盛孝『樺太ギリヤク語』朝日新聞社(大東亜語学叢書:羽田亨監修)1942年(昭和17年)
- ^ 『平凡社アトラス世界地図帳』平凡社、2005年。ISBN 978-4582435115。
- ^ “タタール海峡とは - コトバンク”. コトバンク. 2012年6月5日閲覧。