ドント・レット・ゴー -過去からの叫び-
『ドント・レット・ゴー -過去からの叫び-』(原題:Don't Let Go)は2019年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画である。監督はジェイコブ・アーロン・エステス、主演はデヴィッド・オイェロウォが務めた。本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2020年9月2日にブルーレイ DVDが発売された[3]。
ドント・レット・ゴー -過去からの叫び- | |
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Don't Let Go | |
監督 | ジェイコブ・アーロン・エステス |
脚本 | ジェイコブ・アーロン・エステス |
原案 |
ジェイコブ・アーロン・エステス ドリュー・デイウォルト |
製作 |
ジェイソン・ブラム デヴィッド・オイェロウォ |
製作総指揮 |
エリック・B・フライシュマン ジェイ・マーティン クーパー・サミュエルソン ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル |
出演者 |
デヴィッド・オイェロウォ ストーム・リード バイロン・マン ミケルティ・ウィリアムソン |
音楽 | イーサン・ゴールド |
撮影 | シャロン・メール |
編集 |
スコット・D・ハンセン ビリー・フォックス |
製作会社 | ブラムハウス・プロダクションズ |
配給 | OTLリリーシング/BHティルト |
公開 |
2019年8月30日 劇場未公開 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 500万ドル[1] |
興行収入 | $5,288,136[2] |
概略
編集ある日の夜、ジャック・レッドクリフの元に姪のアシュリーから電話がかかってきた。そのただならぬ様子から緊急事態が発生したのは明らかだったが、ジャックが詳細を聞き出す前に電話が切れてしまった。不安になったジャックが弟夫婦の家を訪ねると、一家は皆殺しにされていた。悲しみに暮れるジャックが酒を飲んでいると、アシュリーの携帯から電話がかかってきた。ジャックは「これは心霊現象か、それとも、ついに俺は正気を失ったのか」と思ったが、真実はそのどちらでもなかった。何らかの理由で、ジャックの携帯は過去の世界にいるアシュリーの携帯と繋がったのである。アシュリーのいる世界はジャックのいる世界の2週間前の世界であった。
ジャックは過去の世界のアシュリーと協力して、事件の発生を未然に食い止めることにしたが、そのためには事件の真相を解明する必要があった。つまり、ジャックは2週間弱で真実を突き止める必要に迫られたのである。
キャスト
編集- デヴィッド・オイェロウォ - ジャック・レッドクリフ刑事(吹替:楠大典)
- ストーム・リード - アシュリー・レッドクリフ(吹替:青山玲菜)
- バイロン・マン - ロジャー・リー刑事(吹替:細川祥央)
- ミケルティ・ウィリアムソン - ボビー(吹替:手塚秀彰)
- アルフレッド・モリーナ - ハワード(吹替:石住昭彦)
- ブライアン・タイリー・ヘンリー - ギャレット・レッドクリフ(吹替:竹田雅則)
- シャイネル・アズロー - スーザン(吹替:ちふゆ)
- その他の日本語吹き替え ‐ 宇田川紫衣那、谷内健、井川康平、小林さとみ、十深華名
製作
編集2017年4月17日、ブラムハウス・プロダクションズ製作の新作映画『Only You』にデヴィッド・オイェロウォが出演するとの報道があった[4]。7月18日、ストーム・リードの出演が決まったと報じられた[5]。25日、アルフレッド・モリーナとブライアン・タイリー・ヘンリーがキャスト入りした[6]。同月中、本作の主要撮影が始まった[7]。
公開・興行収入
編集2019年1月27日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された。その際、タイトルが『Only You』から『Relieve』に変更された[8]。7月9日、BHティルトとOTLリリーシングが本作の全米配給権を獲得し、本作のタイトルを『Relieve』から『Don't Let Go』に変更するとの報道があった[9][10]。16日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。8月30日、本作は全米922館で公開され、公開初週末に233万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場15位となった[12]。
評価
編集本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには89件のレビューがあり、批評家支持率は42%、平均点は10点満点で5.05点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「良い意味で知的な作品であり、出演者にも実力派が揃っている。しかし、『ドント・レット・ゴー -過去からの叫び-』はその型にはまったアプローチのために出来が悪くなっている。しかも、脚本の出来映えには斑があり、雰囲気のバランスも上手く取れていない。」となっている[13]。また、Metacriticには22件のレビューがあり、加重平均値は49/100となっている[14]。
出典
編集- ^ “Don't Let Go”. Box Office Mojo. 2020年6月6日閲覧。
- ^ “Don't Let Go (2019)”. The Numbers. 2020年6月6日閲覧。
- ^ “ドント・レット・ゴー ―過去からの叫び― ブルーレイ DVD”. NBCユニバーサル・エンターテインメント・ジャパン. 2020年6月19日閲覧。
- ^ “David Oyelowo Boards Blumhouse’s Jacob Estes Project ‘Only You’”. Deadline.com (2017年4月17日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “‘A Wrinkle in Time’ Star Storm Reid Joins David Oyelowo in Blumhouse Thriller ‘Only You’”. Variety (2017年7月18日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Brian Tyree Henry, Alfred Molina Join Blumhouse Thriller 'Only You' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2017年7月25日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Several More Time Travel to ‘Only You’”. Bloody Disgusting (2017年7月26日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Sundance Review ‘Don’t Let Go’/‘Relive’: Performances Carry This Time Travel Thriller”. Bloody Disgusting (2019年1月29日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Blumhouse’s Time Travel Thriller ‘Relive’ Retitled to ‘Don’t Let Go’ for August Release”. Bloody Disgusting (2019年7月9日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Blumhouse Tilt, Universal OTL & Briarcliff Entertainment Team To Release Supernatural Thriller ‘Don’t Let Go’”. Deadline.com (2019年7月10日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “‘Don’t Let Go’ Trailer Must Stop a Murder from the Future”. Bloody Disgusting (2019年7月16日). 2019年8月17日閲覧。
- ^ “Domestic 2019 Weekend 35 August 30-September 1, 2019”. Box Office Mojo. 2020年6月6日閲覧。
- ^ “Don't Let Go”. Rotten Tomatoes. 2020年6月17日閲覧。
- ^ “Don't Let Go (2019)”. Metacritic. 2020年6月17日閲覧。