トリエチルアミン
トリエチルアミン(Triethylamine)は、第三級アミンに属する有機化合物の一種。頭文字をとってTEAとも呼ばれる。
トリエチルアミン | |
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トリエチルアミン | |
別称 N,N-ジエチルエタンアミン TEA TEN N,N,N-トリエチルアミン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 121-44-8 |
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特性 | |
化学式 | C6H15N |
モル質量 | 101.19 g/mol |
示性式 | (CH3CH2)3N |
密度 | 0.726 g/cm3 |
融点 |
-114.7 ℃ |
沸点 |
89.7 ℃ |
危険性 | |
Rフレーズ | R11 R20 R21 R22 R35 |
Sフレーズ | S3 S16 S26 S29 S36 S37 S39 S45 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
性状
編集トリエチルアミンは、常温では強アンモニア臭を持つ無色で揮発性のある液体である。強塩基性で、水に18.7℃未満では混和、18.7℃以上では僅かにとける[1]。アルコール、アセトン、ベンゼン、クロロホルムに易溶。引火点は-6.7℃で、爆発限界の下限が1.2%と低く、非常に引火しやすい。様々な有機溶媒に可溶であるため、有機合成において用いられる代表的な塩基である。酸類、強酸化剤と反応し分解する。過マンガン酸カリウムとは容易に反応して酸化され、アンモニア、酢酸、硝酸に分解する。また、燃焼の際にアンモニアを発生するため、火災が起こった場合危険度が高い。日本では消防法により危険物第4類の引火性液体(第1石油類 非水溶性液体)に分類されている。
製法
編集トリエチルアミンは、工業的にはアセトアルデヒドまたはモノクロロエタンと、アンモニアおよび水素の反応で製造される。他にエタノールを用いる方法もある。
用途
編集注意事項
編集開封後長期間経過したものは、空気中の酸素によって酸化を受け、N-オキシドが生成していることがあり危険である。黄色く着色したものは使わない方がよい。
出典
編集- ^ P.W. Atkins, Physical Chemistry, Oxford Univ. Press, New York (1998)