トラッシュ・トーク
スポーツで相手選手の心理面を揺さぶる汚い言葉
トラッシュ・トーク(英: Trash-talk)とは、スポーツの試合前の記者会見や試合中に汚い言葉や挑発で相手選手の心理面を揺さぶる、また相手の気を逸らすような会話で混乱させ、調子を乱させる作戦のことを指す[1]。
トラッシュ・トークをする選手をトラッシュ・トーカー(Trash-talker)と呼ぶ。日本語ではビッグマウスも同様の意味で使われることが多い。
著名な例
編集モハメド・アリがソニー・リストンを「のろま」[3]、ジョー・フレージャーを「ゴリラ」と呼んで侮蔑した[4]。また、アーニー・テレルを黒人奴隷の意味で「アンクル・トム」と呼び、それに対しテレルはアリが奴隷名だとして捨てた旧名「カシアス・クレイ」を多用して挑発しあった[5]。
また、日本の野球において、キャッチャーがバッターに余計なことをぼそぼそ話し掛けるささやき戦術もトラッシュ・トークの一種であり、野村克也や達川光男、山下健などが現役時代に得意としていた事でも知られる[6]。
脚注
編集- ^ “NBAにあって日本にはない文化 試合に彩りを添える“トラッシュトーク””. スポーツナビ (2023年8月20日). 2023年8月26日閲覧。
- ^ “Xbox Support”. support.xbox.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ モハメド・アリ、戦い続けた人生 ローリングストーン 2016年6月6日
- ^ HBO Muhammad Ali documentary 'What's My Name?' creates new impression of the legendazcentral.com 2019年5月9日
- ^ Ernie Terrell, Heavyweight Champion, Dies at 75; Lost Grudge Match to Ali ニューヨーク・タイムズ 2014年12月18日
- ^ “ささやき戦術、再生工場、ID野球、ギャンブルスタート…野村克也氏の名采配 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年8月26日閲覧。