スクーグスロー
スクーグスロー(Skogsrå、スウェーデン語: skogsrået [ˈskʊ̂ksˌroːɛt] ( 音声ファイル))は、スウェーデンの伝承に登場する、森に棲む女性の生物[1][2][3]。
小柄で親しみやすそうな雰囲気をした美しい女性の姿で現れる。スクーグスローは前から見ると普通の人間だが、後ろから見ると尻尾があったり、背中が窪んでいたり、樹のような肌をしていたりする。
彼女に誘われ、森へ行った者は二度と帰ることはない。スクーグスローと交わった男性は皆、魂が彼女の中に置き去りにされているため、内向的になると言われている。狩人がスクーグスローと関係を持つと、獲物に恵まれる幸運を得ることもあるが、スクーグスローを裏切った場合、様々な事故が狩人に襲い掛かる。そんな時は狩人はスクーグスローに向けて銃を撃つことによって、事故の連続を止められるかもしれない[4]。フィンランドのウーシマー県の伝承では、銀の弾丸がスクーグスローを殺す有効な手段であると説明されている[5]。
参考文献
編集- ^ Granberg, Gunnar (1935) (Swedish). Skogsrået i yngre nordisk folktradition. Skrifter / utg. av Kungl. Gustav Adolfs akademien för folklivsforskning, 99-0440828-9 ; 3. Uppsala: Lundequistska bokh.. LIBRIS 321677
- ^ Hultkrantz, Åke, ed (1961). The supernatural owners of nature: Nordic symposion on the religious conceptions of ruling spirits (genii loci, genii speciei) and allied concepts. Stockholm studies in comparative religion, 0562-1070 ; 1. Stockholm: Almqvist & Wiksell. LIBRIS 541848
- ^ Häll, Mikael (2013) (Swedish). Skogsrået, näcken och djävulen: erotiska naturväsen och demonisk sexualitet i 1600- och 1700-talens Sverige. Stockholm: Malört. ISBN 978-91-978751-2-7. LIBRIS 13887591
- ^ Rietz, Ernst (1962) (スウェーデン語). Svenskt dialektlexikon. Malmö [Lund]: Gleerups. p. 59
- ^ Finlands svenska folkdiktning II 3:2, s. 330