スウィート・チャイルド・オブ・マイン

スウィート・チャイルド・オブ・マイン」(原題:Sweet Child o' Mine)は、ガンズ・アンド・ローゼズ1987年に発表したファースト・アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』の収録曲。翌年8月にはシングル・カットされた。後に、シェリル・クロウによるカヴァーがグラミー賞を受賞しており、他にも様々なアーティストによってカヴァーされている。

「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」
ガンズ・アンド・ローゼズシングル
初出アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション
リリース
ジャンル ハードロックヘヴィメタル
時間
レーベル ゲフィン・レコード
作詞・作曲 アクセル・ローズスラッシュイジー・ストラドリンダフ・マッケイガンスティーヴン・アドラー
プロデュース マイク・クリンク
チャート最高順位
  • 1位(アメリカ[1]
  • 4位(アイルランド・1989年[2]
  • 5位(ニュージーランド[3]
  • 6位(イギリス・1989年[4]
  • 11位(オーストラリア[5]
  • 15位(スイス・1989年[6]
  • 20位(オランダ・1989年[7]
ガンズ・アンド・ローゼズ シングル 年表
ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル
(1987年)
スウィート・チャイルド・オブ・マイン
(1988年)
パラダイス・シティ
(1988年)
ミュージックビデオ
「Sweet Child O' Mine」 - YouTube
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背景

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歌詞は、アクセル・ローズの当時のガール・フレンド(エヴァリー・ブラザースのドン・エヴァリーの娘)に捧げられたものである[8]

スラッシュによるアルペジオが印象的だが、本人は適当に弾いたフレーズだったと言い、後に「『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』が書かれた時、俺に関する限りではジョークに過ぎなかった」「俺にとっては悪夢だった」と語っている[9]。また、ギター・ソロも一発録りである[9]。なお、スラッシュが2010年に発表したソロ・アルバム『スラッシュ』の「スーパー・デラックス・エディション」(2CD DVD)には、アルター・ブリッジのマイルス・ケネディをボーカルに起用した「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」のアコースティック・ライヴ音源が収録された。

反響

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1988年にシングル・カットされると、自身初のBillboard Hot 100で1位を獲得した[1]

イギリスでは、1988年当時は全英シングルチャートのトップ100に8週連続でチャート・インして、最高24位止まりだったが[10]、1989年に本作のリミックス・ヴァージョンを収録したシングルがリリースされると、3週連続でトップ10入りして最高6位に達するヒットとなった[11]。アイルランドのシングル・チャートでは、1988年の時点では最高13位だったが、やはり1989年に再びチャート入りして最高4位に達した[2]。オランダのシングル・チャートでは、1988年の時点で最高22位に達し、1989年8月に再びチャート・インして、9月30日付で前年の最高位を上回る20位に達した[7]

評価

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ローリング・ストーン』誌の選ぶ、「オールタイム・グレイテスト・ソング500」(2021年版)と「オールタイム・ベスト・ギター・ソング100」に於いて、それぞれ88位[12]。と63位[13]にランクイン。

2005年3月号の『Q』誌に掲載された「100 Greatest Guitar Tracks Ever!」では6位にランクインした[14]

2006年にはVH1の番組「The Greatest」における「80年代の最も偉大な100曲」という企画で7位にランク・インした[15]

2009年には、スラッシュによるギター・ソロが、『Guitar World』誌の選出した「500 Greatest Guitar Solos」で37位にランク・インした[9]

2010年1月17日に『デイリー・テレグラフ』が発表した記事によれば、イギリスのDVDレーベル「Indi Vison UK」が音楽ファンを対象に行った偉大なギター・リフを選ぶ調査で1位となった[16]。2011年8月にギブソン公式サイトが発表した「'80年代の偉大な50曲」では2位にランク・インしている[17]

収録曲

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アメリカ盤7インチ・シングル(1988年)

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  1. Sweet Child O' Mine (Edit / Remix)
  2. It's So Easy (Live at The Marquee, London, June 28, 1987)

イギリス盤再発7インチ・シングル(1989年)

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  1. Sweet Child O' Mine (Edit / Remix)
  2. Out Ta Get Me

他メディアでの使用例

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アメリカ映画では『悪夢の惨劇英語版』(1988年公開)[18]、『ステート・オブ・グレース』(1990年公開)それぞれのサウンドトラックで使用された[19]。同じくアメリカ映画である『ビッグ・ダディ』(1999年公開)、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』(2008年公開)、『ソー:ラブ&サンダー』(2022年公開)のサウンドトラックでは、ガンズ・アンド・ローゼズのヴァージョンに加えてシェリル・クロウによるカヴァーも使用された[20]

カヴァー

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シェリル・クロウ

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「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」
シェリル・クロウシングル
初出アルバム『ビッグ・ダディ オリジナル・サウンドトラック』
B面 イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー
ア・チェンジ
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル  A&Mレコード(プロモーション盤)
 コロムビアUK
作詞・作曲 アクセル・ローズスラッシュイジー・ストラドリンダフ・マッケイガンスティーヴン・アドラー
プロデュース リック・ルービン、シェリル・クロウ
チャート最高順位
  • 26位(アイルランド[2]
  • 30位(イギリス[21]
  • 95位(オランダ[22]
シェリル・クロウ シングル 年表
エニシング・バット・ダウン
(1999年)
スウィート・チャイルド・オブ・マイン
(1999年)
ソーク・アップ・ザ・サン
(2002年)
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シェリル・クロウは、映画『ビッグ・ダディ』(1999年)のサウンドトラックに、リック・ルービンとの共同プロデュースによる「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」のカヴァーを提供した[20]。イギリスやオーストラリア等では、映画のサウンドトラック・アルバムからのシングルとしてリリースされ、アルバム『シェリル・クロウ』(1996年)からの2曲がカップリング曲として収録された。アメリカでは、クロウの所属レーベルであるA&Mレコードからプロモーション盤シングルがリリースされて[23]、『ビルボード』誌のアダルト・トップ40で29位に達した[24]

クロウはこのカヴァーによってグラミー賞最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した[24]。このヴァージョンは後に、クロウのスタジオ・アルバム『グローブ・セッションズ』の再発CDにも追加収録された。

その他

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  • テキサス - ライヴで演奏。1989年8月26日のライヴ音源は、イギリス盤マキシ・シングル「Alone With You」(1992年)のカップリング曲として公式に発表された[25]
  • B'z - Z'bとして1991年~1992年にかけてライブで演奏。2014年現在、未音源化。
  • GELUGUGU - カヴァー・アルバム『COVER UP! CALL UP MEMORIES OF ONE'S YOUNGER DAYS. BACK TO THE 80's』(2007年)に収録。
  • テイクン・バイ・トゥリーズ英語版 - 2008年にシングルA面曲として発表[26]
  • 湯川潮音 - カヴァー・アルバム『Sweet Children O' Mine』(2009年)に収録。
  • Sweet Vacation - カヴァー・アルバム『Cover the Vacation!!』(2010年)に収録。
  • 竹内アンナ - EP『at TWO』(2019年)に収録。

脚注

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  1. ^ a b Guns N' Roses | AllMusic - Awards - Billboard Singles
  2. ^ a b c Irish Charts - 曲名「SWEET CHILD O' MINE」を入力して検索すれば確認可
  3. ^ charts.org.nz - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
  4. ^ ChartArchive - Guns N' Roses
  5. ^ australian-charts.com - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
  6. ^ Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine - hitparade.ch
  7. ^ a b dutchcharts.nl - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
  8. ^ Sweet Child O' Mine | AllMusic - Review by Steve Huey
  9. ^ a b c 500 Greatest Guitar Solos - Page 2 | Guitar World
  10. ^ ChartArchive - Guns N' Roses Sweet Child O' Mine
  11. ^ ChartArchive - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine {1989}
  12. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  13. ^ The 100 Greatest Guitar Songs of All Time: Rolling Stone
  14. ^ Rocklist.net...Q Magazine Lists...
  15. ^ Ep. 171 | 100 Greatest Songs of the 80s (Hour 5) | The Greatest | Episode Summary, Highlights(VH1.com) - 2012年1月11日閲覧
  16. ^ Eighties hit 'Sweet Child O' Mine' hailed greatest guitar riff - Telegraph
  17. ^ Gibson.com Picks Greatest Songs of the '80s - 2012年1月12日閲覧
  18. ^ Bad Dreams (1988) - Soundtracks - IMDb.com
  19. ^ State of Grace (1990) - Soundtracks - IMDb.com
  20. ^ a b Big Daddy (1999/I) - Soundtracks - IMDb.com
  21. ^ ChartArchive - Sheryl Crow
  22. ^ dutchcharts.nl - Sheryl Crow - Sweet Child Of Mine
  23. ^ Sheryl Crow - Sweet Child O' Mine (CD) at Discogs
  24. ^ a b Sheryl Crow | AllMusic - Awards
  25. ^ Texas - Alone With You (CD) at Discogs
  26. ^ Taken By Trees - Sweet Child O' Mine (Vinyl) at Discogs

外部リンク

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