姫路セントラルパーク
姫路セントラルパーク(ひめじセントラルパーク)は、兵庫県姫路市にあるレジャー施設。サファリパーク形式の動物園と遊園地を併設して運営している。近隣地域で放送されているCMや地元での愛称・略称は姫セン(ひめセン)[1][2][5]。
姫路セントラルパーク | |
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施設情報 | |
愛称 | 姫セン[1][2]、HCP |
管理運営 | ジャパンパーク&リゾート[3] |
面積 | 約190ヘクタール[1] |
頭数 | 約1,200頭羽[1] |
種数 | 約190種類[1] |
来園者数 | 56万7000人(2019年度)[4] |
主な飼育動物 | 肉食獣・草食獣など哺乳類 |
開園 | 1984年[1] |
所在地 | 兵庫県姫路市豊富町神谷字大蔵1436-1[3] |
位置 | 北緯34度52分16.5秒 東経134度45分52秒 / 北緯34.871250度 東経134.76444度座標: 北緯34度52分16.5秒 東経134度45分52秒 / 北緯34.871250度 東経134.76444度 |
公式サイト | サファリリゾート姫路セントラルパーク |
概要
編集1984年にオープン[1]。大阪周辺で他にはないレジャー施設の開発を図るべくサファリパークを中心として本格的な遊園地を組み合わせた計画とし、名称は当初のオーナーがニューヨークのセントラル・パークでリスが放し飼いにされている光景に感銘を受けた事や、またセントラル・パークのように中心的な存在でありたいという思いが込められている[6]。
2002年8月5日に旧運営会社のセントラルパーク株式会社が整理回収機構から民事再生法の適用を申請[7]、施設は管財人を経て2003年4月1日に加森観光に譲渡された。現在の運営は、かつてスペースワールド(福岡県北九州市八幡東区)の運営会社だった加森観光グループの株式会社ジャパンパーク&リゾートが行い[3]、スペースワールドの閉園後は本社を当地に移転している。
夏期にはプール[1]やナイトサファリ[8][9]、冬期にはスケートリンク[1]が限定営業する。
歴史
編集- 1978年(昭和53年) - 土井不動産(兵庫県尼崎市)の関連会社として[10]、「姫路サファリ」(後に「セントラルパーク」に改称)設立[6]。
- 1984年[1](昭和59年)3月25日 - オープン[6]。
- 1986年(昭和61年)4月 - 国内初導入となる絶叫マシン「フリーフォール」を設置。
- 1987年(昭和62年) - 屋外プール開業[6]。
- 1994年(平成6年) - 国内初となるインバーテッドコースター「ディアブロ」を設置。
- 2002年(平成14年)8月5日 - セントラルパーク株式会社ならびに親会社の土井不動産が経営破綻[10]、整理回収機構から民事再生法の適用を申請[7]。
- 2003年(平成15年)
- 2007年(平成19年)3月24日 - 宙返りコースター「ハリケーン」を設置(近鉄あやめ池遊園地の「トルネイダー」を移設)。[12]
- 2020年(令和2年)3月2日 - チーターが誕生(のちに「しばふ」と命名)[2][13][14]。2021年には、「しばふ」が描かれた森永乳業の「マウントレーニア」が期間限定で発売された[2]。
- 2022年(令和4年)7月16日 - 大型コースター「ヴィーナスGP」を設置(スペースワールドから移設)。
施設
編集各施設の詳細は、公式サイトを参照。
West Side Park(サファリパーク)
編集- ドライブスルーサファリ
- チーターセクション[15]
- ここでは、日本国内の動物園4か所(姫路セントラルパーク・多摩動物公園・アドベンチャーワールド・秋吉台サファリランド)[16]でしか飼育されていないキングチーターを観察することができる。
- ライオンセクション[15]
- トラセクション
- 草食Aセクション
- 草食Bセクション
- 草食Cセクション
- シマウマセクション
- 大型草食セクション
- ウォーキングサファリ(野生の国)[15]
- ベアバレー
- モンキーマウンテン
- フライングケージ
- ウォーキングアベニュー
- チャイルズファーム(ふれあいの国)
- ウマ展示場/乗馬コーナー
- スカイサファリ(ゴンドラリフト)
「スカイサファリ」は、2001年に開催された「山口きらら博」で使用されたゴンドラを移設して稼働している[11]。ゼブラ柄にラッピングされたゴンドラ3両が一組となって運行しているのが特徴である[11]。山頂駅のふれあいの国と山麓駅の野生の国間を結んでいる。リフトの諸元は以下のとおりとなっている。
- 全長(傾斜長):317メートル[3][11]
- 高低差:48メートル[11]
- 最大勾配:24度7分[11]
- 走行方式:単線固定循環式(時計回り)[11] - この方式は日本で唯一ここで採用されている[11]。
- 所要時間:2分52秒[11]
- ゴンドラ:CWA製(定員12人)[11]
East Side Park(遊園地)
編集- ヴィーナスGP - スペースワールドにあった同名のアトラクションの移設。2022年7月16日開業。
- ディアブロ→「en:Diavlo」も参照
- ハリケーン - 近鉄あやめ池遊園地にあった「トルネイダー」の移設。
- フラッパー(ミュージックエキスプレス)
- ヘリオス
- クレイジーバー
- ラビリンス
- グレートポセイドン(バイキング)
- Go!Go!ジェット
- ファミリーアトラクション
- ジャイアントホイール(観覧車)
- パットパットゴルフ(パターゴルフ)
- バンパーボート
- バズーカ砲
- バスターボム(4Dシアター)
- ミラーナの心理迷宮
- ショッキングホラーミュージアム(お化け屋敷)
- トレジャーハンター
- カーニバルコーナー
- サイバーステーション
- カート&トレイン
- 機関車レッツ
- キャラクターバッテリーカー
- それいけ!アンパンマン(ミニ列車)
- コンボイ
- キッズアトラクション
- あひる艦隊
- ペガサス(メリーゴーラウンド)
- パオパオ
- アルバトロス
- スカイヘリ
- いもりんす
- メルヘンボックス
- グランカルーセルペガサス(メリーゴーラウンド)
アクエリア
編集夏期営業のプールエリア[17]。スペースワールドのプール「ミューナ」を移設して再利用されている[18]。
- プール
- 流水プール
- 渚プール
- キッズプール
- ロックプール
- サーフィンダウンヒル
- ロッキーリバーラン
- ウォータースライダー
- GOGOスライダー - スペースワールドからの移設。
- UFOラフティング - スペースワールドからの移設。
- パイレーツ キッズ アクエリア
アイスパーク
編集アイススケート場。冬期のみ営業。56m×26mリンク1面。
付属施設等
編集アクセス
編集その他
編集- かつて、園内の巡回バスとして日本唯一の2階建て連節バス(ネオプラン製)が使われていた[要出典]。
- 観覧車は高さ85.0m、直径82.5mで、稼働開始当時に「現役の世界一高い観覧車」の記録を更新した(当時の名称は「ジャイアントピーター」という名前だった)[要出典]。
- 園内のBGMの中に、オリックス・ブルーウェーブ時代のイチローの応援歌をモチーフにした曲がある。
- Kiss-FM KOBEの生放送番組『4 SEASONS』内にて提供コーナー「Kiss 姫セン SEASON」を毎週金曜日朝8:30から放送されていた。
- 園内を走るロードレース大会が実施されている。[21]
- 2019年には、大阪市内からの所要時間が3時間かかること(実際は中国自動車道中国池田ICから約55分)やパーク内のアトラクションを知らないこと(いずれも姫路セントラルパーク調べ)から、「日本一心の距離が遠いサファリパーク」と自虐ネタを取り入れたPR活動を展開した[1][22][23]。また、2020年には新型コロナウイルス感染症に伴う休園を受け、飼育されている動物の写真や動画がオンラインで閲覧できるウェブサイト「日本一癒されるサイト」を開設した[1][23]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m “クセ強い自虐PRが話題 「姫セン知らない」乗り越えファン獲得 姫路セントラルパーク”. 産経ニュース. (2020年6月22日) 2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c d “人気チーターの「しばふ」ちゃん コーヒー飲料パッケージに登場”. 神戸新聞NEXT. (2021年5月5日). オリジナルの2021年5月5日時点におけるアーカイブ。 2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e 国土交通省鉄道局 (監修)『令和三年度鉄道要覧』電気車研究会、2021年10月1日、375頁。ISBN 978-4-88548-134-5。
- ^ “令和元年度兵庫県観光客動態調査報告書(確報)” (PDF). 兵庫県産業労働部観光局観光企画課. p. 14 (2020年). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “日本一心の距離が遠いサファリパーク…姫センの自虐CMが話題 反響で入場者増”. 神戸新聞NEXT (2019年5月21日). 2019年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c d 遊園地責任者に聞く園の歩みと未来像第13回 10周年に向けてレジャータウンへの変革を 姫路セントラルパーク - アミューズメント産業1990年4月号
- ^ a b “セントラルパークが破たん/RCC申請し再生手続き”. 四国新聞. (2002年8月5日) 2022年3月15日閲覧。
- ^ NIGHT SAFARI
- ^ 夜の動物の生態を見学できます
- ^ a b 日経新聞 ―土井不動産の再生法申請― 抜粋 - ゴルフホットライン
- ^ a b c d e f g h i j 中島信『絶景!日本全国ロープウェイ・ゴンドラ コンプリートガイド』扶桑社、2017年9月10日、142-143頁。ISBN 978-4-863-07781-5。
- ^ “ハリケーン - 姫路セントラルパーク (日本, 兵庫県, 姫路市)”. rcdb.com. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “兵庫おでかけプラス 名前は「しばふ」に決定 姫センで3月誕生のチーター”. 神戸新聞NEXT (2020年7月19日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “名前が「しばふ」に決まったチーター、その理由は…”. 読売新聞オンライン. (2020年8月14日). オリジナルの2020年8月14日時点におけるアーカイブ。 2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c “NMB48・南羽諒がホワイトタイガーに大接近!檻のバスでサファリを巡る「はあさのハッピーあにまる図鑑」”. ウォーカープラス (2022年1月25日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “和歌山・アドベンチャーワールドにキングチーター 国内5頭の「激レア」チーター”. 和歌山経済新聞 (2019年3月19日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “ナイトプールや流れるプール、バブルイベントやスライダーも 姫路セントラルパーク 西日本最大級のリゾートプール『アクエリア』シーズンオープン”. Kiss PRESS (2019年6月3日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ “閉園のスペースワールド、遊具はどうなる? 象徴のスペースシャトル「残してほしい」の声も 北九州”. 西日本新聞. (2018年3月19日). オリジナルの2019年12月31日時点におけるアーカイブ。 2022年3月15日閲覧。
- ^ JAF公認ジムカーナコース
- ^ 姫路セントラルパークジムカーナシリーズについて
- ^ 姫センパークマラソン2016[リンク切れ]
- ^ “「日本一心の距離が遠い…」姫路セントラルパークの“自虐PR”が話題なので聞いてみた”. FNNプライムオンライン (2019年6月5日). 2022年3月15日閲覧。
- ^ a b “自虐ネタで話題のサファリ、休園中にもクセの強いサイト開設”. Lmaga.jp (2020年4月29日). 2022年3月15日閲覧。
関連項目
編集- MINEサーキット - かつて同じ企業グループが運営していた。
- ラルース (F1チーム)
外部リンク
編集- サファリリゾート姫路セントラルパーク
- 姫路セントラルパーク☆サファリ【公式】 (@HcpSafari) - X(旧Twitter)
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