ジヒドロコデイン
ジヒドロコデイン(英: Dihydrocodeine)は、麻薬性鎮咳薬の1つ。中枢性に作用して鎮咳作用を発揮する。弱い依存性を有する。
臨床データ | |
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Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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データベースID | |
ATCコード | N02AA08 (WHO) |
KEGG | D07831 |
化学的データ | |
化学式 | C18H23NO3 |
分子量 | 301.39 g·mol−1 |
処方箋医薬品には劇薬の指定がある。処方箋医薬品としては「ジヒドロコデインリン酸塩」として流通している(第一三共・武田薬品工業・塩野義製薬・田辺三菱製薬が製造)。
2014年6月より、医薬品医療機器等法の改正によって「濫用の恐れのある医薬品の成分」として、含有される一般用医薬品の販売が、12歳以上で1人1箱に制限されている[1][2]。
効能・効果
編集特徴
編集モルヒネの約1/3、コデインの約2倍、精神機能抑制作用・催眠作用及び呼吸抑制作用はモルヒネの約1/4、コデインと同等といわれる。延髄の咳嗽中枢に直接作用し、鎮咳作用を現す。鎮咳作用はコデインの約2倍強力である[3]。
OTC医薬品の鎮咳薬の、急性咳嗽に対する効果について、肯定するにも否定するにも十分な証拠は得られなかったとする文献がある[4][信頼性要検証]。
投与不可
編集- 次の患者には投与しないこと[6]
- 重篤な呼吸抑制のある患者
- 気管支喘息発作中の患者
- 重篤な肝障害のある患者
- 慢性肺疾患に続発する心不全の患者
- 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者
- 急性アルコール中毒の患者
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
- 出血性大腸炎の患者
原則禁忌
編集- 次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること[6]
- 細菌性下痢のある患者
症状の改善を遅延させることがある為
出典
編集- ^ “濫用等のおそれのある医薬品の成分・品目及び数量について” (pdf). 厚生労働省. 2016年5月3日閲覧。
- ^ “【薬食審】乱用防止へ販売数量制限‐一般薬配合7成分を指定”. 薬事日報. (2014年2月17日) 2015年9月29日閲覧。
- ^ “インタビューフォーム” (pdf). 第一三共. 2018年12月20日閲覧。
- ^ Smith, Susan M; Schroeder, Knut; Fahey, Tom; Smith, Susan M (2014). “Over-the-counter (OTC) medications for acute cough in children and adults in community settings”. Cochrane Database Syst Re: CD001831. doi:10.1002/14651858.CD001831.pub5. PMID 25420096.
- ^ “医薬品インタビューフォーム日本薬局方 ジヒドロコデインリン酸塩散”. 吉田製薬株式会社. 2019年1月22日閲覧。
- ^ a b “医療用医薬品 : リン酸ジヒドロコデイン”. www.kegg.jp. KEGG MEDICUS. 2019年1月21日閲覧。