シュルギの自賛
『シュルギの自賛(Self-praise of Shulgi, Shulgi D)』は、紀元前2,100-2,000年に粘土板に記されたシュメール神話。
概要
編集この物語はペンシルベニア大学考古学人類学博物館がニップルで発掘した粘土板の解読[1]により世に知られることとなる[注釈 1]。この粘土板はバビロン第1王朝に制作されたといい、寸法は7 インチ (18 cm) x 5.4 インチ (14 cm) x 最厚部:1.6 インチ (4.1 cm) 。
英語版の編纂
編集1918年、ジョージ・アーロン・バートン著『Miscellaneous Babylonian Inscriptions』[1]で第3編「ドゥンギ(シュルギ)への聖歌("Hymn to Dungi")」として出版された。
1981年に発表されたジャコブ・クラインの編修では前述のCBS 11065 に加え、他の粘土板同8289(ペンシルベニア大学収蔵)と同4571(イスタンブール考古学博物館群収蔵)および同5379(ルーブル博物館収蔵)などの翻訳がまとめられている[4]。
注釈
編集出典
編集- ^ a b Barton, George Aaron (1918). Miscellaneous Babylonian inscriptions. 1. エール大学出版. p. 52 23 May 2011閲覧。
- ^ CDLIの台帳番号(バビロニア部門収蔵品)はCBS: 11065。
- ^ “粘土板”. 楔形文字電子資料館イニシアチブ(CDLI). 2018年8月4日閲覧。
- ^ Klein, Jacob. “Three Shulgi Hymns”. Sumerian Royal Hymns Glorifying King Shulgi of Ur. Bar-Ilan University Press. pp. 50-123. ISBN 9789652260185. OCLC 5865745351981
参考文献
編集- Kramer, Samuel Noah (1 November 1988). In the World of Sumer: An Autobiography. Wayne State University Press. ISBN 9780814321218
関連項目
編集- Barton Cylinder — ジョージ・アーロン・バートンの名前を冠した楔形文字が刻まれた粘土の筒
- シュメール文明の天地創造神話
- Debate between Winter and Summer — 冬と夏の諍い
- Debate between sheep and grain — 羊と麦の諍い
- エンリルとニンリル(Enlil and Ninlil )
外部リンク
編集- 粘土板(楔形文字電子資料館イニシアチブより図版と収蔵台帳の情報) ペンシルベニア大学考古学民俗学博物館収蔵番号:P266239(旧蔵番号・CBS 11065)
- Barton, George Aaron., "Miscellaneous Babylonian Inscriptions", エール大学出版、1918年。 - オンライン版 書誌情報 NCID BA86843244
- 『シュルギの自賛』 (Shulgi D) — シュメール文学電子文字コーパスより(Electronic Text Corpus of Sumerian Literature = ETCSL)
- 出典一覧 (アーカイブ)
- 英語訳 (アーカイブ)
- アルファベット音訳版(アーカイブ)