サワラン(沢蘭、学名:Eleorchis japonica )は、ラン科サワラン属多年草。別名、アサヒラン(朝日蘭)。

サワラン
2009年7月 福島県会津地方
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: サワラン属 Eleorchis
: サワラン Eleorchis japonica
学名
Eleorchis japonica (A.Gray) F.Maek.
和名
サワラン

特徴

編集

偽球茎は球状で緑色。花茎は直立し、高さは20-30cmになる。は線状披針形で直立し、長さ6-15cm、幅4-8mmの1葉が茎につく。葉の基部が鞘状になって茎を抱く。

花期は7月で、紅紫色のを茎の先に1個横向きにつける。萼片側花弁は倒披針形で長さ2-2.5cm、唇弁は倒卵状楕円形で先端が浅く3裂する。花はあまり開かない。

分布と生育環境

編集

日本の特産属の種で、本州中部以北、北海道、南千島に分布し、高地の湿原ミズゴケの中に自生する。

ギャラリー

編集

 

2008年7月
福島県会津地方

下位分類

編集
  • シロバナサワラン Eleorchis japonica (A.Gray) F.Maek. f. albiflora T.Itô –白花品種
  • キリガミネアサヒラン Eleorchis japonica (A.Gray) F.Maek. var. conformis (F.Maek.) F.Maek. ex H.Hara et M.Mizush. –花が上向きに咲き、唇弁が全縁。霧ヶ峰尾瀬立山に分布。絶滅危惧IB類(EN)。シノニム Eleorchis conformis F.Maek.

類似の種

編集

参考文献

編集

関連項目

編集