地質時代原生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 66
中生代 251.902
古生代 541
原生代 新原生代 エディアカラン 635
クライオジェニアン 720
トニアン 1000
中原生代 ステニアン 1200
エクタシアン 1400
カリミアン 1600
古原生代 スタテリアン 1800
オロシリアン 2050
リィアキアン 2300
シデリアン 2500
太古代[* 4] 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前
  4. ^ 「始生代」の新名称、日本地質学会が2018年7月に改訂

クライオジェニアン[1](クリオジェニアン、英:Cryogenian、中国語:成冰纪(成氷紀))は8億5000万年前から6億3500万年前にあたる新原生代2番目の地質時代()の一つ。スターティアン氷期マリノア氷期(以前はヴァランガー氷期として一つに考えられていた)を含む。

名称はギリシャ語で「」を意味するcryosと「誕生」を意味するgenesisに由来する。

概要

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名前は紀特有の氷河堆積物に由来する。これによって地球はこの時代、周期的に幾度か赤道まで氷河が伸長していたことが示される。これらの氷河の痕跡を示す漂礫岩堆積物がコンゴサハラ砂漠オマーンオーストラリア中国北アメリカアイルランドスコットランドノルウェー他世界中で見られる。一般的に少なくとも二つの全世界的氷河期に分けられると考えられ、スターティアン氷期は7億5000万~7億年前まで続き、マリノアン氷期はおよそ6億3500万年前に終了した。漂礫岩堆積物はクライオジェニアンに低緯度だった地域にも発生していたことから、海洋が深くまで凍りついた「スノーボールアース」と呼ばれる現象が起きたと考えられている。

アクリタークの数は氷河期によって激減し、大気中の酸素は増加したといわれる。非常に低緯度の地域にも氷河があったこと、暖かい水域の堆積物であるはずの石灰岩が氷河堆積物の上下や混在していたりするなど、この氷河期にはいくつかの謎がある。氷河期に伴う、古原生代から見られなかった縞状鉄の再発生は酸素濃度が低く、変動していることを示す。

古地磁気研究によれば大陸移動の率は非常に大きい。基本的に大陸地殻の著しい不均衡は自転軸の方向はそのままに地球を大陸塊が赤道上に来るまで横転させる。これが見かけ上平均より非常に速い大陸移動を引き起こす。

他の全世界的氷河期には24億~21億年前のヒューロニアン氷期、4億5000~4億2000万年前オルドビス紀Andean-Saharan氷期、3億6000万~2億6000万年前石炭紀ペルム紀Karoo氷期、3000万年前に南極で始まり進行中の新生代第四紀の氷河期がある。

月面のクレーター研究を通じて、8億年前の地球上には大規模な隕石群が降り注いだ可能性が指摘されている。これは量的にチクシュルーブ・クレーターを形成した隕石を凌ぐもので、当時の地球上の気候や生物の分布に大きな影響を与えたこととなる[2]

脚注

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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