ガラパゴスオットセイArctocephalus galapagoensis)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ科ミナミオットセイ属に分類される食肉類。

ガラパゴスオットセイ
ガラパゴスオットセイ
ガラパゴスオットセイ Arctocephalus galapagoensis
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
 ワシントン条約附属書II
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: アシカ科 Otariidae
: ミナミオットセイ属 Arctocephalus
: ガラパゴスオットセイ
A. galapagoensis
学名
Arctocephalus galapagoensis
Heller, 1904
和名
ガラパゴスオットセイ
英名
Galápagos fur seal

分布

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エクアドルガラパゴス諸島[1]固有種

種小名galapagoensisは「ガラパゴス産の」の意。

形態

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全長オス154-160センチメートル。メス110-130センチメートル[1]体重オス60-68キログラム、メス21-33キログラムとミナミオットセイ属およびアシカ科最小種[1]。吻端は短く[1]、額は突出しない。咬頭は1つ。背面や体側面はの毛衣は暗褐色で、白い体毛が混じる[1]。眼の周囲や耳介、腹面の毛衣は淡色[1]

頬歯は小型。

生態

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海岸に生息し、洞窟がある岩礁海岸を好む[1]。回遊は行わない[1]。水中で仰向けになり、後肢だけ水面から出して浮かぶことが多い[1]

食性は動物食で、魚類イカなどを食べる[1]。主に夜間に水深30メートルまで潜水し、獲物を捕食する[1]

繁殖形態は胎生。岩場で、8-11月に1回に幼獣を産む[1]。授乳期間は2-3年に達する事もあるが、授乳期間中に幼獣を産む事はない。

人間との関係

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19世紀以降は毛皮、20世紀以降は研究、展示目的の乱獲などにより生息数は激減した[1]。本種の存在は1535年には既に知られていた。記載された1904年までに多くの群れは壊滅した[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、28-29、155頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Aurioles, D. & Trillmich, F. (IUCN SSC Pinniped Specialist Group) 2008. Arctocephalus galapagoensis. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1.