カジノ・ハウス
『カジノ・ハウス』(原題:The House)は2017年のアメリカ合衆国のコメディ映画である。監督はアンドリュー・ジェイ・コーエン、主演はウィル・フェレルとエイミー・ポーラーが務めた。本作はコーエンの映画監督デビュー作となった。なお、本作は日本国内で劇場公開されなかったが、TSUTAYAが配信を行っている[3]。
カジノ・ハウス | |
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The House | |
監督 | アンドリュー・ジェイ・コーエン |
脚本 |
アンドリュー・ジェイ・コーエン ブレンダン・オブライエン |
製作 |
アンドリュー・ジェイ・コーエン ブレンダン・オブライエン ウィル・フェレル アダム・マッケイ ジョセフ・ドレイク ジェシカ・エルバウム ネイサン・カヘイン |
製作総指揮 |
リチャード・ブレナー ブルース・バーマン マイケル・ディスコ トビー・エメリッヒ クリス・ヘンチー マーク・S・フィッシャー スティーブン・ムニューシン スペンサー・ウォン |
出演者 |
ウィル・フェレル エイミー・ポーラー ジェイソン・マンツォーカス ライアン・シンプキンス |
音楽 |
アンドリュー・フェルテンスタイン ジョン・ナウ |
撮影 | ジャス・シェルトン |
編集 |
エヴァン・ヘンケ マイク・セール |
製作会社 |
ニュー・ライン・シネマ ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ グッド・ユニヴァース ゲイリー・サンチェス・プロダクションズ |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 | 2017年6月30日 |
上映時間 | 88分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[2] |
興行収入 | $34,184,504[2] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ジョハンセン一家はアレックスが志望するバックネル大学のキャンパスツアーに参加していたが、スコットとケイトは娘の大学生活を不安に覚え、忠告をした。それを聞いたアレックスは自分がどれだけこの大学に通いたいかを話し、その後見事合格を果たした。夫妻は娘の学費を市の奨学金で工面できると思っていた。ところが、市議会議員のシェーファーの一存によって、奨学金制度が廃止されてしまった。
スコットとケイトはあの手この手で娘の学費を工面しようとしたが、試みはどれも失敗に終わった。以前から計画していたラスベガス旅行を断ろうと、近所に住む友人のフランクを訪ねたが、妻に出ていかれ落ち込むフランク相手に断れず、ラスベガスへと向かうことにした。アレックスの学費を稼ごうと3人はルーレットで勝ちを重ねていったが、最後の大負けで儲け分を全て失ってしまった。
失意のうちに帰宅したスコットとケイトに対し、フランクは「ここでカジノを開けば大もうけできる。そうすれば、お前たちは学費を工面できるし、俺は嫁さんに惚れ直してもらえる」などと豪語した。違法であることを知りつつ、スコットとケイトはフランクとカジノを経営することになり、殊の外うまくいった。地元の人たちはこぞって2人のカジノに足を運んだ。しばらくして、フランクは客の一人カールがいかさまをやっているのに気が付いた。3人はカールを別の部屋で拘束し、問い詰めるが彼は「俺のボスはトミー・パプーリだぞ」と得意げに話し、聞く耳を持たなかった。その後、スコットが不可抗力でカールの中指を切断してしまったが、そのお陰でスコットの名前が地元で知れ渡るようになり、カジノの客が増えることになった。
その頃、シェーファー議員はタウンミーティングの出席者が少なくなっていくことを不審に思っていた。チャンドラー警官がシェーファーにフランクたちの怪しげな言動を密告し、その結果、スコットとケイトの裏カジノの存在が明らかになってしまった。議員は逮捕しない代わりに2人が稼いだ金を全て没収し、カジノの閉鎖を命じた。議員の仕打ちに納得できない2人は再びカジノを再開したが、そこにパプーリ率いるマフィアが現れ、アレックスを誘拐しようとした。アレックスを取り戻そうとして、ケイトがパプーリにバーナーで火をつけてしまい、結果としてカジノが全焼してしまった。
学費を工面できなくなったスコットとケイトは、大学に入れてあげられないことをアレックスに詫びるが、チャンドラー警官の協力もあり、シェーファーのオフィスに忍び込み、彼からお金を取り戻すことにした。
キャスト
編集- ウィル・フェレル - スコット・ジョハンセン
- エイミー・ポーラー - ケイト・ジョハンセン
- ジェイソン・マンツォーカス - フランク・テオドラキス
- ライアン・シンプキンス - アレックス・ジョハンセン
- ニック・クロール - ボブ・シェーファー
- アリソン・トルマン - ドーン・メイウェザー
- ロブ・ヒューベル - チャンドラー
- ミカエラ・ワトキンス - レイナ・テオドラキス
- ジェレミー・レナー - トミー・パプーリ
- セドリック・ヤーブロー - レジー・ヘンダーソン
- ローリー・スコーヴェル - ジョー・メイウェザー
- レノン・パルハム - マーサ
- アンドレア・サヴェージ - ローラ
- アンディ・バックリー - クレイグ
- カイル・キネイン - ケヴィン・ガーヴェイ
- スティーヴ・ジシス - カール・シャックラー
- サム・リチャードソン - マーティ
- ランドール・パーク - バックラー
- ジェシカ・セント・クレア - レバ
製作
編集2015年2月25日、ニュー・ライン・シネマがブレンダン・オブライエンとアンドリュー・ジェイ・コーエンが執筆した脚本の映画化権を獲得し、ウィル・フェレルを主演に起用すると発表した[4]。6月12日、エイミー・ポーラーが本作に出演することになったと報じられた[5]。16日、ジェイソン・マンツォーカスの出演が決まったとの報道があった[6]。8月28日、ライアン・シンプキンスがキャスト入りした[7]。9月15日、セドリック・ヤーブローが本作に起用されたと報じられた[8]。18日、ロブ・ヒューベルの出演が決まった[9]。21日、アリソン・トルマンとミカエラ・ワトキンスがキャスト入りしたとの報道があった[10]。
当初、マライア・キャリーが本作にカメオ出演する予定だったが、撮影現場での不躾な振る舞いが原因で出演が取りやめとなった[11]。
撮影
編集公開・興行収入
編集当初、本作は2017年6月2日に全米公開される予定だったが[13]、後に公開日は同年6月30日に延期された[14]。
本作は『ベイビー・ドライバー』及び『怪盗グルーのミニオン大脱走』と同じ週に封切られ、公開初週末に1000万ドルから1400万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[15]、実際の数字はその予想を下回るものであった。2017年6月30日、本作は3134館で公開され、公開初週末に872万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった[16]。この数字はウィル・フェレル主演作としては最低のものとなった[17]。
評価
編集本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには77件のレビューがあり、批評家支持率は18%、平均点は10点満点で3.7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『カジノ・ハウス』には面白そうな設定があり、才能ある俳優たちが起用された。しかし、同作はそれらを薄っぺらい登場人物と笑いの足りないストーリーに浪費した。」となっている[18]。また、Metacriticには22件のレビューがあり、加重平均値は30/100となっている[19]。なお、本作のCinemaScoreはB-となっている[20]。
出典
編集- ^ “The House”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ a b “The House” (英語). Box Office Mojo. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “カジノ・ハウス”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “New Line Wins Auction For ‘The House’; Will Ferrell To Star In Script By ‘Neighbors’ Duo”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Amy Poehler to Co-Star With Will Ferrell in New Line’s ‘The House’”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Jason Mantzoukas Joining Will Ferrell and Amy Poehler in 'The House'”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Ryan Simpkins Joins ‘The House’ With Will Ferrell And Amy Poehler”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Cedric Yarbrough Gambles On Will Ferrell-Amy Poehler Home-Casino Comedy”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Rob Huebel Joins Untitled Will Ferrell-Amy Poelher Casino Comedy”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Allison Tolman, Michaela Watkins Join Will Ferrell-Amy Poehler Comedy; LBJ Packs Cast As Production Starts”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Mariah Carey called out by The House costar for set behavior: 'It did not go well'”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “On the Set for 9/18/15: Rian Johnson Calls Action on Star Wars: Episode 8, Ghostbusters & The Magnificent Seven Wrap”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Will Ferrell-Amy Poehler Comedy ‘The House’ Set for June, 2017”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Warner Bros. Shifts Release Dates For ‘The Accountant’, ‘Going In Style’ & ‘The House’”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “‘Despicable Me 3’ To Own Crowded Independence Day Weekend – Box Office Preview”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “June 30-July 2, 2017”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “Independence Day Weekend -11% From 2016 As ‘Despicable Me 3’ Pushes $99M & ‘Baby Driver’ Boosts Original Fare”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “The House”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “The House (2017)”. 2018年11月20日閲覧。
- ^ “'Despicable Me 3' #1; 'Baby Driver' Outperforms and 'Wonder Woman' Tops $700M Worldwide”. 2018年11月20日閲覧。