オタマトーン
オタマトーンは、芸術ユニットの明和電機が開発した電子楽器及び玩具である。玩具としての量販品は株式会社キューブが2009年12月1日から製造、販売している。また、アート(美術品)として『オタマトーンジャンボ』を明和電機が製造販売している。
店頭に並べられたオタマトーン | |
所持会社 | Hamee株式会社 |
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使用会社 | 株式会社キューブ |
使用開始国 | 日本 |
使用開始 | 2009年 |
登録商標 |
日本 2009年7月8日 |
ウェブサイト |
otamatone |
概要
編集シリコン製の頭がついたオタマジャクシや音符のような外見の電子楽器で、メンブレンスイッチを内蔵した黒色の「シッポスイッチ」を触ると音が出る仕組み(単音のみ。音域は3段階に変更可能)。スイッチの上側が低音、下側が高音となる。演奏しながら本体を揺らすことでビブラートのような効果を出したり、口の部分を開閉させることでワウのような効果を出すこともできる。
誰でも手軽に音を出せる一方、基本は作音楽器であり、個体によっても微妙に音程が異なるため[注 1] 、音を外さず正確に演奏するには演奏者の音感と慣れが必要とされるが、一部機種はスマートフォンアプリである『オタマトーン スタジオ』と接続することで、調律された音律にしたり音色を変えたりして演奏ができる。
色やサイズ違いのバリエーションのほか、くまモン[2]、ハローキティ[3]、キッス[注 2][4]、星のカービィ[5]、初音ミク[注 3][6][7]、モンチッチ[8]、岩下の新生姜[9][10]など、様々なコラボレーションモデルが発売されている。
2010年、日本おもちゃ大賞のハイターゲット・トイ部門の大賞を受賞[11]。
2020年12月、10周年記念モデルの“オタマトーンneo”が発売された[11]。
2021年には、オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』のスペイン版に当たる『ゴット・タレント・エスパーニャ』において、ギター奏者の男性が日本で購入したオタマトーンによる演奏で、オペラ『トゥーランドット』のアリア「誰も寝てはならぬ」を披露。このパフォーマンスは準々決勝進出を意味するゴールデン・ブザーを獲得した[12]。この様子のYouTube動画が話題を呼び、コロナ禍での巣ごもり需要も相まって人気が急上昇した。2024年時点では世界200万本以上の売り上げと公称されている[13]。
2023年、株式会社スロウカーブのプロデュースにて、オタマトーンの電動模型[注 4]を使用したショートアニメーションシリーズ『Otamatoon』(オタマトゥーン)を発表。
製品
編集- オタマトーン - スタンダードモデル。
- オタマトーン DX(デラックス) - 約1.5倍の大型モデル。3.5mmステレオジャック、ACアダプタに繋がるDCジャックを装備。ただしステレオジャックによる出力中もメインスピーカーから音が出る仕様。
- オタマトーンでじたる - 作音楽器でなく音階が区切られている。販売終了。
- オタマトーンメロディ - キーチェーンサイズ。あらかじめメロディが数曲収録されており、ボタンを押して1音ずつ演奏できる。
- オタマトーンテクノ - 『オタマトーン スタジオ』対応。大きさはDXと同じ。3.5mmステレオジャックによる出力によってメインスピーカーを消音することが可能。
- オタマトーンneo - 10周年記念モデル。『オタマトーン スタジオ』対応。
- オタマトーンジャンボ - 超大型モデル(アート扱い)。明和電機での受注販売。
関連製品
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 「明和電機ジャーナル」第32号、明和電機、2021年11月。
- ^ “オタマトーンくまモンver.販売開始!”. 明和電機オフィシャル. 2023年4月26日閲覧。
- ^ Otamatone_officialの2020年8月17日のツイート、2023年4月26日閲覧。
- ^ “オタマトーン KISS ver.登場”. 明和電機オフィシャル. 2023年4月26日閲覧。
- ^ 宮原れい (2018年3月31日). “カービィが歌う姿がかわいい! 音符の形の電子楽器「オタマトーン」の「星のカービィ」モデルが発売”. ねとらぼ. ITmedia. 2021年1月24日閲覧。
- ^ “【その他(グッズ)】明和電機の電子楽器『オタマトーン』 初音ミクVer. のご紹介!”. 初音ミク公式ブログ. クリプトン・フューチャー・メディア (2021年11月4日). 2023年4月26日閲覧。
- ^ “【その他(グッズ)】オタマトーン史上初のウィッグ付きモデル『オタマトーン デラックス 初音ミク Ver.』発売決定!2022年11月より全国販売スタート予定!”. 初音ミク公式ブログ. クリプトン・フューチャー・メディア (2022年9月23日). 2023年4月26日閲覧。
- ^ Otamatone_officialの2022年3月18日のツイート、2023年4月26日閲覧。
- ^ Otamatone_officialの2023年3月3日のツイート、2023年4月26日閲覧。
- ^ “明和電機による音符型電子楽器「オタマトーン」にイワシカちゃんVer.が新登場!岩下の新生姜ミュージアムとオンラインショップほかで4月中旬発売予定。”. 岩下食品公式サイト (2023年3月17日). 2023年4月26日閲覧。
- ^ a b 藤川Q (2020年5月10日). “『FF14』祖堅正慶氏も愛用の電子楽器“オタマトーン”誕生秘話。明和電機社長取材&祖堅氏のコメントも!(1/2)”. ファミ通.com. カドカワ. 2023年4月26日閲覧。
- ^ “スペインのオーディション番組で、日本生まれの「あの楽器」が登場!見事な演奏にスタンディングオベーション”. BIGLOBEニュース (2021年1月28日). 2021年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月10日閲覧。
- ^ 明和電機『ナンセンスマシーン 明和電機全製品カタログ』より。
外部リンク
編集- Otamatone|明和電機による電子楽器「オタマトーン」
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- アニメ『オタマトゥーン』公式
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