エリダヌス座ウプシロン2星

エリダヌス座υ2(エリダヌスざウプシロン2せい)は、エリダヌス座の恒星で4等星

エリダヌス座υ2[1]
Upsilon2 Eri
仮符号・別名 テーミン[2] (Theemin[3][4])
星座 エリダヌス座
見かけの等級 (mv) 3.82[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  04h 35m 33.03834s[1]
赤緯 (Dec, δ) −30° 33′ 44.4297″[1]
赤方偏移 -0.000013[1]
視線速度 (Rv) -4.00 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -49.27 ミリ秒/年[1]
赤緯: -12.72 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 15.25 ± 0.19ミリ秒[1]
(誤差1.2%)
距離 214 ± 3 光年[注 1]
(65.6 ± 0.8 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -0.3[注 2]
υ2星の位置
物理的性質
表面重力 2.77 ± 0.07 cm/s2 (log g)[5]
スペクトル分類 G8 III[1]
表面温度 5,074 ± 30 K[5]
色指数 (B-V) 0.98[6]
色指数 (U-B) 0.72[6]
色指数 (R-I) 0.49[6]
金属量[Fe/H] 0.04 ± 0.03[5]
他のカタログでの名称
エリダヌス座52番星[1],
CD-30 1901[1],
FK5 170[1],
HD 29291[1],
HIP 21393[1],
HR 1464[1],
SAO 195148[1]
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名称

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固有名のテーミン[2]Theemin[3][4])は、変化に富んだ経緯を経て現在の形となっている。元々はトレミーが著書『アルマゲスト』の中でυ3に付けた「(川の)曲がり目」を意味する ηκαμπη に由来する。これがアラビア語bhmn と訳されて取り入れられ、さらにアラビア語訳された『アルマゲスト』が中世のヨーロッパに紹介されたときに誤って beemun と伝えられ、さらに beemimbeemin と崩された[3]。さらに、この言葉がヘブライ語で「双子」を意味する te)omim に由来するものと誤解された[3]。最後に、υ1星からh星まで続く暗い星々を指す Theemin となった[3]。2017年2月1日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) によって、Theeminは υ2星の固有名として承認された[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 5 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for ups02 Eri. 2017年2月14日閲覧。
  2. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、218頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  3. ^ a b c d e Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 37. ISBN 978-1-931559-44-7 
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年2月14日閲覧。
  5. ^ a b c Alves, S. et al. (2015). “Determination of the spectroscopic stellar parameters for 257 field giant stars”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 448 (3): 2749-2765. doi:10.1093/mnras/stv189. ISSN 0035-8711. 
  6. ^ a b c 輝星星表第5版