アポロ[1] (1862 Apollo) は、アポロ群に属する地球近傍小惑星。スペクトル型はQである。1932年カール・ラインムートによって発見されたが、その後見失われ1973年に再発見された。名前は、ギリシア神話アポロンにちなむ。

アポロ
1862 Apollo
アポロの軌道。青がアポロ、 赤が惑星(一番外側の赤は木星)、 黒が太陽。
アポロの軌道。青がアポロ、
赤が惑星(一番外側の赤は木星)、
黒が太陽。
仮符号・別名 1932 HA
分類 地球近傍小惑星(PHA)
軌道の種類 アポロ群
金星横断
火星横断
発見
発見日 1932年4月24日
発見者 K. ラインムート
軌道要素と性質
元期:2011年8月27日 (JD 2,455,800.5)
軌道長半径 (a) 1.470 AU
近日点距離 (q) 0.647 AU
遠日点距離 (Q) 2.293 AU
離心率 (e) 0.560
公転周期 (P) 1.78 年
平均軌道速度 22.50 km/s
軌道傾斜角 (i) 6.35
近日点引数 (ω) 285.86 度
昇交点黄経 (Ω) 35.73 度
平均近点角 (M) 119.26 度
衛星の数 1
物理的性質
直径 1.5 - 1.7 km
質量 2 ×1012 kg
自転周期 3.065 時間
スペクトル分類 Q
絶対等級 (H) 16.25
アルベド(反射能) 0.25
色指数 (B-V) 0.819
色指数 (U-B) 0.481
Template (ノート 解説) ■Project

特徴

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アポロは、アポロ群の中で最初に発見された小惑星であり、名前の由来ともなっている。しかし長期間見失われていたため、アポロより小惑星番号の若い小惑星も数多くアポロ群に属している[2]。(1566) イカルスなどが該当する。また、地球軌道を横切ることが確認された最初の小惑星でもある。

2007年ライトカーブ測定によりYORP効果が初めて確認された[3]

レーダー測定により、アポロは扁平な形状だと考えられている [1]

衛星について

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2005年10月29日から11月2日にかけてプエルトリコアレシボ天文台レーダーによるアポロの観測が行われ、その結果衛星の存在が確認された。この結果は11月5日国際天文学連合会報 (IAUC) 8627号で発表され、衛星には仮符号S/2005 (1862) 1が与えられた。衛星の大きさは約80mで、アポロから3kmほど離れて17時間程度の周期で回っていると見られる。

脚注

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  1. ^ 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、8頁。ISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ 現在のように軌道要素が確定してから命名するという原則が確立していなかったため、番号のつく前に命名され、地球近傍小惑星としてのグループ名にもなってしまった模様
  3. ^ M. Kaasalainen, J. Durech, B. D. Warner, Y. N. Krugly, and N. M. Gaftonyuk, Acceleration of the rotation of asteroid 1862 Apollo by radiation torques, Nature 446 (2007) 420-422.

関連項目

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外部リンク

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