アパテー
ギリシア神話の女神
アパテー(古希: Ἀπάτη, Apatē)は、ギリシア神話の女神で、欺瞞・不実・不正・失望の擬人化。長母音を省略してアパテとも表記される。
ヘーシオドスの『神統記』によると、夜の女神ニュクスの娘で、モロス、ケール、タナトス、ヒュプノス、オネイロス、モーモス、オイジュス、ヘスペリデス、モイライ、ネメシス、ピロテース、ゲーラス、エリスと兄弟[1]。
ローマ神話にはフラウスとして現れる。男性神では欺瞞が擬人化されたドロスに相当する。対照的な神はアレテイア(真実)である。
アパテーはパンドーラーの箱の中の災いの一つである。
系図
編集カオス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エレボス | ニュクス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アイテール | ヘーメラー | モロス | ケール | タナトス | ヒュプノス | オネイロス | モーモス | オイジュス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヘスペリデス | クロートー(モイラ) | ラケシス(モイラ) | アトロポス(モイラ) | ネメシス | アパテー | ピロテース | エリス | ゲーラス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポノス | レーテー | リーモス | アルゴス | ヒュスミーネー | マケー | ポノス | アンドロクタシアー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ネイコス | プセウドス | ロゴス | アムピロギアー | デュスノミアー | アーテー | ホルコス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
編集- ^ ヘーシオドス、211行-225行。