しまゆき型練習艦

海上自衛隊の練習艦の艦級

しまゆき型練習艦(しまゆきがたれんしゅうかん、英語: Shimayuki-class training vessel)は、海上自衛隊練習艦はつゆき型護衛艦の12番艦(最終艦)の「しまゆき」がネームシップとなっている。

しまゆき型練習艦
基本情報
種別 練習艦 (TV)
運用者  海上自衛隊
建造期間 (はつゆき型護衛艦より種別変更)
就役期間 1999年 - 2021年
前級 みねぐも型
やまぐも型後期艦
次級 やまぎり型
はたかぜ型
要目
搭載機 ヘリコプター甲板のみ (格納庫内に講堂を設置した為)
その他の諸元ははつゆき型護衛艦を参照
テンプレートを表示

概要

編集

はつゆき型の最終艦として建造された「しまゆき」が1999年に練習艦に用途変更されたことにより本型が誕生した。

それまでは除籍間近の艦艇が練習艦に種別変更されるのが定例だったが、「しまゆき」が就役からわずか12年でいち早く練習艦に種別変更された背景には、海上自衛隊の艦艇が時代の趨勢と共にシステム艦化し、実習員などの教育と訓練もこれに適合したものが求められるようになり、できるだけ新しい練習艦が必要になったことがある。この当時練習艦として配備されていたのは、1960年代後半に就役した艦齢30年以上のみねぐも型護衛艦であった。のち、2000年代半ばにはあさぎり型護衛艦の初期建造艦2隻がやまぎり型練習艦として転用され、練習艦隊の現代化が完成する。

2010年代になってはつゆき型が老朽化し地域配備護衛隊からも退くようになると、不足する護衛艦を補うため、練習艦から本型に比べ艦齢の若いやまぎり型が護衛艦に復帰して地域配備護衛隊に配属され、練習艦に護衛艦隊を退いたはつゆき型が充当された。まず「しらゆき」、「せとゆき」が練習艦に転用され、「しらゆき」の除籍後に「やまゆき」が加わった。

2020年から2021年にかけて、まや型の就役と共にはたかぜ型が練習艦に転用され、これを受けて「やまゆき」[1]、次いでネームシップの「しまゆき」が除籍[2]された。

2021年12月24日、「せとゆき」の除籍によってすべてのしまゆき型練習艦が退役した。

同型艦

編集
艦番号 艦名 建造 竣工 練習艦への
艦種変更
除籍 最終所属
TV-3513
旧:DD-133
しまゆき 三菱重工業
長崎造船所
1987年
(昭和62年)
2月7日
1999年
(平成11年)
3月18日
2021年
(令和3年)
3月19日
練習艦隊第1練習隊

TV-3517
旧:DD-123
しらゆき 日立造船
舞鶴工場
1983年
(昭和58年)
2月8日
2011年
(平成23年)
3月16日
2016年
(平成28年)
4月27日
TV-3518
旧:DD-131
せとゆき 三井造船
玉野事業所
1986年
(昭和61年)
12月11日
2012年
(平成24年)
3月14日
2021年
(令和3年)
12月24日
TV-3519
旧:DD-129
やまゆき 日立造船
舞鶴工場
1985年
(昭和60年)
12月3日
2016年
(平成28年)
4月27日
2020年
(令和2年)
3月19日

脚注

編集
  1. ^ 練習艦「やまゆき」が退役 広島 NEWS WEB”. NHK NEWS WEB (2020年3月19日). 2020年3月20日閲覧。
  2. ^ jmsdf_krhのツイート(1372811330567106560)

外部リンク

編集