Citations:謝る
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Japanese citations of 謝る
- 1891, 清水紫琴, こわれ指環:
- それらの事は、忍ぶ事も出来ますが、夜中かく怒りの声きこへては、下女などが目を醒まし誤つて夫の帰りの遅きをば、私がとやかく言ひ争ふなど思はれましては、実に不面目極まる事と思ひましたが、それを申し出せばなほさら小言かるることと、ぬれ紙にでもさはる様に、あなたの御無理はごもつともとひたすらに謝りゐり、どうやらこふやら、睡りに就いて貰ふ事はたびたびでござりました。
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- 1904, 河口慧海, チベット旅行記:
- そこで田舎者は一タンガーも遣れば沢山だと思って遣ると、お前もその位よい着物を着て居ながらよくこの位の金を出したなといって喧嘩を吹っ掛け、うかうかして居るとぶんなぐられた上謝って、また金を沢山取られるようになるということはかねて田舎へも聞えて居りますから、なるべくその鋒先を避けてこちらから頼んで金を取って貰うようにするです。
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- 1906, 国木田独歩, 運命論者:
- 「何もそう謝るには及びません、僕も実は貴様が先刻僕の前に佇立って僕ばかり見て居た時の風が何となく怪かったから、それで此処へ来て貴様の為ることを覗ごうて居たのです。
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- 1907, 白柳秀湖, 駅夫日記:
- 「謝ったよう! 謝った」と女は泣くように叫ぶ。
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- 1914, 水野仙子, 犬の威嚴:
- 仰しやるまでもありませんて? まあ、なんとでも仰しやい……でね、私は良人に對してこれつていふもの足りなさも持つてゐないけど、そりあ御馳走を喰べたがつたり、時々疳癪を起して――あれでて隨分疳癪もちよ、私を擲つたりするけれど、でも自分が惡いと思つた時にはあとですぐ謝るわ。
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- 1918, 千家元麿, 自分は見た:
- 誰にも謝り度い氣がする。
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- 1920, 牧野信一, 悦べる木の葉:
- 「では、謝つたらよからう、何故黙つてゐるのだ、早く謝らないか。
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- 1921, 牧野信一, 坂道の孤独参昧:
- 西岡に謝り度いやうな好意を持つた。
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- 1922, 牧野信一, 妄想患者:
- 「ハツハツハ……僕が悪かつた、謝るよ、謝るよ、照ちやんの御機嫌を損じて了つたら形無しだからね、はい、誠にどうも申し訳のないことで……」などゝ、お前が気にしてゐるのは飽く迄も競争的な嫉妬心からなのだらう、そんならば斯うやつて謝つてゐる俺の方が勝利者なんだぜ、と云ふ風に出来るだけ此方のゆとりを示しながら相手の心を観察しようと謀むでゐた。
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- 1922, 豊島与志雄, 幻の彼方:
- 秋子がなお言葉の上だけで対抗してくるので、僕が悪かったよとも云った、だから謝ってるじゃないかとも云った。
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- 1923, 豊島与志雄, 白日夢:
- 「明日になったら、お前行って、よく謝った上で、羽織を貰ってきてくれないか。
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- 1923, 豊島与志雄, 悪夢:
- 「あら、まだ怒ってるのね、こんなに謝ってるのに。
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- 1923, 豊島与志雄, 電車停留場:
- 逃げたければ、車掌に謝った上で逃げ失せろ。
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- 1924, 宮本百合子, 伸子:
- 激情的な意地っ張りで、多計代は伸子に謝れ、謝れと強いた。
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- 1924, 国枝史郎, 八ヶ嶽の魔神:
- 「これはどうもとんだ失礼、覗きましたは私の誤り、なにとぞご勘弁くださいますよう」葉之助はテレて謝った。
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- 1925, 豊島与志雄, 古井戸:
- ねえ、あたし、悪いことがあったら謝るわ。
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- 1925, 豊島与志雄, 不肖の兄:
- さあお謝りなさい。
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- 1925, 国枝史郎, 天草四郎の妖術:
- そいつは何うも謝るの。
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- 1926, 宮本百合子, 氷蔵の二階:
- などと、謝った。
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- 1928, 国枝史郎, 娘煙術師:
- こういって謝ったことである。
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- 1929, 海野十三, 十年後のラジオ界:
- 「ラジオ漬け――には、今から謝っとくよ。
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- 1929, 折口信夫, 田遊び祭りの概念:
- さうして、鹿は、農村を荒す動物の代表物と見られて居たので、随つて、悪霊の代表とも見られ、此を謝らして、農作の保証をさせる所作が、古くからあつた様だ。
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- 1929, 薄田泣菫, 艸木虫魚:
- それを見た松平家の家来たちは、てんでに言葉をつくして平謝りに謝りました。
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- 1930, 国枝史郎, 十二神貝十郎手柄話:
- 私の手下ながらあの奴らは!」女の姿をした女勘助が、謝るようにそんなように云った。
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- 1931, 甲賀三郎, 罠に掛った人:
- 謝りもせんと、云いたい事を吐かす。
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- 1932, 牧野信一, 階段:
- 美奈子は、久保の様子を見ると堪へ切れなくなつたかのやうに息苦しさうに、わけもなしに謝りの言葉を口走つてゐた。
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- 1933, 戸坂潤, 社会時評:
- そうして警察から縁切りされても心配する理由もないし、又初めから縁切りされるということの成立しない関係なのだから、警視庁へ行って謝らずに済んだだろう。
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- 1934, 海野十三, 疑問の金塊:
- と、扉の向うでしきりに謝っているらしいのは、どうやら壮平爺さんの声だった。
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- 1934, 豊田三郎, リラの手紙:
- これは龍野氏の妹の頼子からの手紙で、兄は急に旅行に出かけたので、お約束を果すことが出来ない、宜しく伝えて呉れる様にとの事でしたという簡単な謝り状を久能は繰返し繰返し読み、頼子は恐らく自分達の仕事に関心をもっていて呉れるのだと推察し、ふと彼女も仏文学に堪能なことを思付くと、彼女に何か書いて貰おうとすぐ決心した。
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- 1934, 菊池寛, 貞操問答:
- 新子が、充分謝りもしないで、すぐ反抗的に出た態度が、グッと夫人の神経を、いらだたせたらしく……。
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- 1935, 森本薫, 華々しき一族:
- 人情から言っても謝りたいコオトだ。
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- 1935, 海野十三, 不思議なる空間断層:
- その妻君を射殺してしまうなんて、人殺しという罪も恐ろしいには違いないが、それよりもかの親しい友人に、なんといって謝ったらばいいだろうか。
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- 1936, 海野十三, 深夜の市長:
- どうも済みません」と、僕は謝って置いて、「ここにうつっているのは、何でしょうか。
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- 1936, 長谷川時雨, 芳川鎌子:
- そしてたしかに心の底には、何となく謝りたい気持ち――対社会へではない、鎌子に謝りたい心持ちが湧いていたに違いないと思われる。
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- 1937, 海野十三, 棺桶の花嫁:
- お千はいい潮時を外さず、愧ずかしそうに素直に謝った。
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- 1937, 宮本百合子, 猫車:
- それでいて、その男が頃合いを計って前へ出て、庄平のいわゆる潔い謝りかたをすると、忽ち機嫌を直して、飯を振舞った上酒まで呑ました。
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- 1937, 橘外男, 生不動:
- と自分が粗相でもしでかしたかのように、謝った。
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- 1938, 田中貢太郎, 妖蛸:
- 網元の主人が火鉢の傍でうつらうつらしていると、米の姿が見えて来て何か云ってしきりに謝った。
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- 1939, 織田作之助, 俗臭:
- 良えのし」といい、まるで伝三郎の妻に謝っているかの様にぺこりと頭を下げた。
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- 1944, 織田作之助, 螢:
- そして、人形が口を利いたのを見るのははじめてだと不思議がるまえにまず自分の不運を何か諦めて、ひたすら謝ると、はたして五十吉は声をはげまして、この人形はさる大名の命でとくに阿波の人形師につくらせたものだ。
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- 1945, 海野十三, 火星探険:
- 博士も山木を抱くようにして、自分の失敗について謝った。
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- 1946, 宮本百合子, 結集:
- 学校当局はあわてて生徒たちに謝らせようとした。
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- 1946, 織田作之助, それでも私は行く:
- おかみは執拗に口説いたが、千枝子が「かんにんどっせ」で突っ張ったので、それ以上強制も出来ず、二階の客へ謝りに行った。
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- 1946, 織田作之助, 土曜夫人:
- 遅いから、今夜は泊って行け、明日はおれが坂野の所へ行って謝らせて来てやる、くよくよせずに、これでも飲めと、グラスにウイスキーを注いだ。
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- 1947, 菊池寛, 大力物語:
- それで、村人が相談して大井子の所へ行って謝った。
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- 1947, 織田作之助, 夜光虫:
- いや手をついて謝るよりは、龍太の拳銃に射たれて、死ぬ方がいいと思った。
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- 1947, 織田作之助, 妖婦:
- だまって明神様へお詣りしたのは謝るから、入れて頂戴」と声を掛けたが、あけに立つ気配もなかった。
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- 1948, 豊島与志雄, 自由人:
- 仲人のかたもびっくりなすって、失礼なことを申してすみませんと、お謝りなさいましたが、松本はまだ釈然としないらしく、わたくしに対してまでも怒っているらしいんですよ。
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- 1949, 宮城道雄, 私の若い頃:
- しまいにはみんな怒って来なくなったりして、また謝りに行って来て貰ったこともあった。
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- 1951, 宮本百合子, 婦人作家:
- 愛のさめた良人が強制する良人の権利に屈従して謝るよりは、愛する男を愛し通して「炮烙の刑」をうけようというはげしい女の情熱をもえたたせた。
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- 1952, 豊島与志雄, 庶民生活:
- そんならおばさん、謝っといて下さい。
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- 1956, 橘外男, 墓が呼んでいる:
- 慌てて階下へ飛んで降りて、ちょうど勝手口から出て来た、姉か妹かわかりませんが出逢い頭の娘に、私はペコペコと頭を下げて、眠り過ぎてしまった不覚を謝りました。
- (please add an English translation of this quotation)