中立
中立(なかだち)とは性的なスラングであり、(男女問わず)相手に挿入している状態で再度勃起させる事、転じて中途半端なことを言う。
概要[編集]
元々は仏教用語である。仏門に入り煩悩を断ち切ったはずの僧侶が煩悩を断ち切れず女犯などの戒律を破ったり、衆道に走ったりする事を戒める意味で用いられる。この元来の意味から(仏門を性的なパートナーの意味になぞらえて)転じて、性交中(パートナーに挿入している途中)に一度勃起状態が解除された男性が再度勃起し性交の続行を行う事を指すようになった。壮年以降での性交渉に多いといわれる。
またこのような性交渉は比較的ダラダラとした形態である事から「中途半端なこと」「どっちつかずなこと」を転じて中立と呼ばれる。
正確には「中勃」「中勃ち」と書くのが正しいが、便宜上中立と書く場合が多い。青年向け書籍やアダルトビデオにおいて当て字として膣立という文字が用いられる事があるが、これは当て字であり、また男性同士の性交渉でも用いられる事から考えると誤字である。
派生用法[編集]
元々性的スラングである中立という言葉だが、「中途半端なこと」「どっちつかずなこと」を皮肉る言葉として(一部を除き)性的な側面を持たない、派生した用法が存在する。
中立的な観点[編集]
「中立的な観点」を参照。
特定の観点に偏らずあらゆる観点から物事を捉えること、即ち、どっちつかずで中途半端な態度をとることを指す。英語表記の「No erection Point Of View(非勃起的な観点)」からNPOVと略すこともある。
中立地帯[編集]
2つ以上の国が互いに領有権を主張しており、現在どこの国の統治下にも置かれていない地域のことを指す。領土とは戦争で勝ち取るものだと昔から相場が決まっているが、戦争に踏ん切りのつかない中途半端な態度を取り続ける国のせいで中立と呼ばれるようになってしまった悲しい地域を哀れみを込めて中立地帯と呼ぶのである。
中立主義[編集]
イソップ物語「こうもりと鳥とけものたち」に登場するこうもりのように、孤独を好みどっちつかずな態度を取り続けることを最良と考える人々、または国家が掲げる主義のことである。またの名を日和見主義という。