K2(けーつー、けつ)とは、世界一標高が高いと言われるエベレストに対抗し作られたもののエベレスト二番煎じかつ劣化コピーとなってしまった山である。

概要編集

 
中途半端な状態で放置されたK2

1856年、エベレストの発見から約150年以上たった時に当時、イギリスに支配されていたインドネパールには山ほど山があるのに自国には大して山がないことに不満をもった。そこでイギリス領インドは我が国に世界一の山を作ろうと試みた。しかし、失敗した。翌年にインド国民が山を作成するという重労働に不満を持ち、インド大反乱を巻き起こしたからである。かくして、イギリスの野望は見事に失敗に終わった。[1]こうして残された山は後にK2となる。しかし、上記の通り中途半端な状態で山の作成を中止してしまったためあらゆる点でエベレストに劣る劣化二番煎じとなっている。

名の由来編集

名はK2。何故K2なのだろうか、それはK2という頭文字はKarakoram No.2 、カラコルム山脈建設番号2号を意味する。実はこの世界一の山を作る計画はたくさん山を作成しカラコルム山脈という新たな山脈を作り山脈ごとエベレストの標高を抜くということが目的であった。つまりカラコルム山脈の建設計画で[2]で割り振られた建設番号が2番だった、という訳である。しかしそうなると当然、他の山名はK1、K3などとなるわけであるが、事実K1やK3はそのままの名ではなくマッシャーブルムやブロード・ピークなどの山名がきちんと付けられている。ではなぜK2だけ改名されなかったのか。元々K2には建設現場担当をし大いに活躍したイギリスのヘンリー・ハーバーシャム・ゴッドウィン=オースティンの名前を借りてゴッドウィン=オースティン山とつけられるはずだった。しかし当時インドを植民地としていたイギリスの学会、王立地学協会[3]がこの名を付けることを猛反対したのだ。他の山は新たな名称や土地名などを与えられたりしたもののK2は他に特にいい名称が思いつかないためあえてそのままK2という名称が残った。

ステータス編集

 
K2の頂上も非常にお粗末

ステータスとしては、やはり作成途中で放置されてしまったため目標となっていたエベレストには及ばず、全体的に二番煎じ色が強い。標高は8611mと、エベレストの8848mには後一歩及ばない。そのくせして皮肉なことに世界一標高が高い山ではなく“世界一登るのが難しい山”の烙印を押されてしまう。それもそのはず、そもそも人が山を作成したため登頂が困難なのは当然である。さらにイギリスはなぜか人が住む集落から遠く離れた奥地にK2を作ろうと試みたのでもう恐ろしい。案の定世界一登るのが難しい山だけでなく世界一登頂人数が少ない山の称号まで手にしてしまった。[4]さらに「登るのが難しい=死亡人数も多い」の理論で世界一死亡率が高い山という称号まで手に入れてしまった。[5]そして二つ名にしてもチャールズ・ハウストン、ロバート・ベイツ著の書籍のタイトルから「非情の山」とあまりにも非情な二つ名で呼ばれる。

人類は自然に勝てない編集

K2は人類自然に勝とうとし大敗したいい例である。K2はエベレストと比較しても標高、手軽さ、登りやすさ、あらゆる面で劣っている。これは人類は自然に勝てないということを表していると言えるだろう。

脚注編集

  1. ^ 仮にまた山を作成しようとしてもインド国民の暴動が発生するからである。
  2. ^ カラコルムはモンゴル帝国の首都の名。この場合モンゴル帝国首都近くに存在する山という意味である。
  3. ^ この協会は非常に分かりやすく言うと地理専門の学会である。
  4. ^ 2012年3月時点で登頂者数306人に対し、エベレスト登頂者数は5656人とK2がどれだけ登頂が困難か分かるだろう。
  5. ^ 2012年3月時点で登頂者数306人に対し、死亡者数は脅威の81人 。死亡率は約28%である。

関連項目編集

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