科挙
科挙(かきょ)とは、歴史上最も難しい試験のことである。カンニングをせずに合格した者は誰1人としていないと言われている。
概要編集
科挙とは中国の隋の時代にできた官吏登用制度のことで、創始者は隋の初代皇帝こと楊堅である。彼は自分の元に有能な臣下をつけたいと思い、それまでの官吏登用制度であった九品官人法を廃止した。そして、文才に長けていた彼は「四書五経を全部暗記できる奴は本物の賢臣である」と勘違いし、40万字以上[1]ある四書五経の筆記試験という正気の沙汰ではない問題を作成したのだった。
科挙の受験資格は特に無かったので、毎年多くの老若男女や獣犬が受験していたという。その合格倍率は凄まじいもので、3桁越えは当たり前、最大1万倍にまで膨れ上がることもあった。だが冒頭にも記した通り、合格した者は決まってカンニングをしているため、違う意味で賢い奴が官吏として登用されてしまったという。つまり、科挙はカンニングのスペシャリストを選抜するための試験であったのだ。
なお、こんな意味のない古典を暗記しているばかりのクソ試験には当然のことながら批判も殺到する。周辺諸国の近代化に押され、ついに清時代末期に1300年続いた歴史に幕を下ろすこととなった。
カンニングの仕方編集
科挙を受験する人々は、あの手この手でカンニングを目論んでいる。現代のカンニングとは技量が違いすぎる凄技や、突飛すぎるアイデアを用いた奇抜なものまでバリエーションが豊富である。なお、カンニングがばれた場合には即死刑である。
- 服に刺繍する
- 何とも馬鹿らしいことに、四書五経(10万字越え)を全て服、特に下着に刺繍していくという手段。当然、家族総出で行う。
- 賄賂をよこす
- 俗に集団戦法というもので、監視人に賄賂を送るという手段。その額も尋常ではない。
- 紙に書く
- オーソドックスすぎて逆に使われない手段。
その他、ここに載っていることが横行していた。
特別合格編集
このように鬼畜を極めた科挙にも、実は特別合格枠なる多少の憐憫が存在する。だがそこに選ばれるための条件もまた鬼畜で、例えば「科挙を長年受け続け、その果てに試験中に老衰で死ぬ」ことなどが挙げられる。また、傅善祥は唯一の女性合格者であり、彼女もカンニングの達人である。