(しろ)とは、防御施設または、団体や一個人のエゴによるテリトリーのことである。

概要編集

日本の職場における城は、城主が愛してやまない城地に築かれることがあり、手広く使うよりも、手狭で人目に付かない場所が好まれる。が届くところに物がおいてあることが多く、私物があふれ、滅多に清掃されることがないため、公儀の隠密によって「汚い」と報告があげられるが、城主への対応がすこぶる面倒なことと業務に支障をきたす恐れから、黙認される一方で改修令が下されることがある。とりわけ1990年代後半では財政難から廃城処分となる城が多く見られた。

日本の家庭においても堅固な城が築かれることが多い。歴史的に明治期の実戦で熊本城は難攻不落を証明しているが、別名「台所」として知られる「女の城」は現在でも日本一の難攻不落の名城として名高い。一方で、その支城である「男の城」は、何度となく襲撃を受け続け、謀反が発覚すれば移転を命じられて、こどもの城に改修されたり城主は「陣屋」(城地は居間の一角や便所)に格下げされることもあり、最悪の場合は、廃城・お取潰しである。しばしば屋根裏や物置に隠し砦を築き、再起を図る例もある。文字通り「最後の砦」である。このエピソードは後の、黒澤明の「隠し砦の三悪人」のモデルに起用されたともいわれる。

由来編集

一般に、ポチ、ブチ、チビに並ぶまたはのポピュラーな名前としても用いられるように白いから「城(しろ)」という。松本城熊本城のように黒くても「城(しろ)」という。これは、成長に関係なく「チビ」と呼ばれる動物の名前と同じである。

構造編集

 
城の中には変わった構造を持つ物もある。このエストニアのトームペア城はこう見えてもれっきとした城である。しかし観光客の大半は城と言われても信じない事が多い

城は、日本中国ヨーロッパインドなど地域ごとにそれぞれ違った建築様式がある。ヨーロッパでは、全体的に石造りの堅固な城が建てられる。また、ヨーロッパや中国などの古い街には城だけでなく街全体まで城壁で囲っている所も多いが、日本の場合には城の周りだけでそういうものはない。他民族の侵略が多くなかった事情もあろう。

日本の場合、城を模した建造物はいくつかに分けられる。

社寺風の城
「入母屋造り」「白」「和風建築」がそろえばそれらしく見える。ただこの要素は他の和風建築にもいえることなので城と呼べるかは微妙である。これもよく知らない一般人からは「城」とあるいは、感嘆されるかもしれない。一番ハードルの低い建築方法で、筋金入りの城オタクからは「社寺」と言われて城のランクでは一番下とみなされる。
砦風の城
木造の二重から三重の建物を塀と堀で囲んだだけの造りである。これも一般人からは「城」と感嘆される。ただし、これも筋金入りの城オタクからは「」と言われて城のランクでは3番めのものとみなされる。
石垣を備えた城
筋金入りの城オタクは、設計段階から「入母屋造り」「白壁」「和風建築」に加えて、本物の城のように石垣も備えた城を作るが、ものすごい高嶺の花である。後からの改築では難しい。周りから高く目立ち、それだけでセレブの感覚も味わえる。
これがあまり見かけないのは、大きな石材の運搬に加えて、洋風化していく一方の明治昭和平成令和と石積み技術が完全に廃れて戦国時代の「穴太(あのう)衆」のような日本の伝統的な石造集団がほんの一握りしかいないからである。もはや絶滅危惧種。いたとしても、希少価値で巨額のコストがかかるのが常である。
石垣に加えて堀と城壁を備えた城
これはソックリそのままの、城に似せた究極形態である。上空から見ても堀で区切られて、まったく城である。こういうのはめったにお目にかかれない。その凝った模倣ぶり、さぞかし造った人はサムライの裃(かみしも)を着て生活してるに違いない。映画のセットかと見まごうほどである。あまりに似ているため、一度撮影隊がうっかり間違えて入ってしまったが、アーンなところを見せられて「プライバシー侵害よ!」とのび太よろしく追い払われたという。そりゃそうだろうなぁ・・・私邸だもん。なおよほどの注目を集めることを覚悟しなければならない。

稀に、2重の城で金ペンキをあげている「自称の名城」は城オタクの間でも敬遠される傾向にある。

大抵の場合、大手門という玄関を経て、一階の三ノ丸、二階の二の丸、最上階に天守閣がある。5階建ての城は、しばしばブルース・リーが遊びに来ていたことでも知られるが、これが五重塔など寺院であるという誤った認識が横行しているのは外観的な類似によるものである。ブルース・リー自体もこの建物が五重塔であると生涯言い続けていた。実際の五重塔は派手なカンフーアクションができるほどの広さはなく、一般住宅の屋根裏程である。

鑑賞編集

 
城の中には怪奇な伝説を持つものもある。このパリ近郊のビエルフォン城はかつて女性の首なしミイラが8体も発見されたという過去がある。

城はその外観と歴史を鑑賞するだけでなく炎上落城する姿を鑑賞する楽しみ方もあり、安土桃山時代には、城攻めを見るために富豪がわざわざ山にハイキングがてら、弁当を広げて大富豪をしながらその落城する様子を鑑賞しており、城が見事に落ちて、炎上する姿は大富豪そっちのけの大輪の花火と同様の感動を与えた。黒澤明の「乱」は、その感動を忠実に再現した作品である。一般には専らプラモデルを用いて再現されることが多く、稀に、自らの城を焼失してしまうこともあり、この「男のロマン」はことのほか大気のダイオキシン汚染二酸化炭素の排出量の増加に貢献している。


関連項目編集

MediaWiki spam blocked by CleanTalk.