マツタケ
概要編集
直火で軽く炙ったものを薄く割いてシャツの襟に挟んだり、土瓶蒸しにしたものを濾過し、香水代わりに体や衣服に吹き付けたりして香りを楽しむために利用される。マツタケの香りはフェロモンと混ざり合って人間の本能に強く訴えるような香りとなる。加工したマツタケの香りは非常に強いものの持続時間は短く、8時間から16時間程度しか保たれない。また、加工したマツタケは一度香りを失うと二度と最初のような香りは戻らないため、コストパフォーマンスは低い。そのためあえて加工していないマツタケを丸ごと1本そのままポケットに入れておき微かに漂う香りを楽しむこともある。
いくつかの化粧品メーカーからは「マツタケエッセンス」と呼ばれるマツタケの香りを再現した安価な合成香料が商品化されている。これは大手ドラッグストアやスーパーマーケットで購入する事ができる。毒キノコではないので食用として利される場合もあるが、その味は「香りマツタケ 味シメジ」と呼ばれるほどで完全に香り負けしており、あまり美味なものではない。
また、最近ではマツタケエッセンスを使用したトイレ用の消臭剤も販売されており、フローラルだのマリンスカッシュだのといった人工的なキッツイ臭いの消臭剤に辟易していた人々に人気である。
マツタケ求めて三千里編集
最高級のキノコと言われるだけあって、価格は国産のもので100グラム1万円程度、近年増えつつある中国産のもので100グラム2000円程度と決して安くはない。戦後、日本人はよりマツタケを安くたくさん入手するため南極と北極を探検し、ジャングルをかき分け、エベレストにも登った、さらにトヨタ、サンヨー、そごう、ヤオハンといったあらゆる日本企業がマツタケを求めるためだけに海外へと進出した。これは各バブル経済のころ顕著で、米国のゴールドラッシュにも似たものがある、その結果、アフリカのモロッコや朝鮮民主主義人民共和国といった遠い世界の辺境の地からもマツタケは輸入されることとなった。
諸外国での扱い編集
マツタケの香りが良いとして高値をつけてありがたがっているのは実は日本だけである。マツタケの香りは納豆や醤油の元となる大豆に近いものがあり、日本食に馴染みのない毛唐にはマツタケの香りは悪臭としか感じられないためである。特に欧米などでは「こいつはくせぇ!まるでうちのオヤジの靴下の臭いだ!」などと言われ、嫌われている。
類似品編集
- バカマツタケ
- マツタケに非常に似ており、発見されたのがマツタケより後だったというだけの理由でバカ呼ばわりされている可哀想なキノコ。
- 世間一般では偽物扱いされているが実はマツタケよりも強い香りを持ち、化粧品メーカーや食品メーカーや飲食店などの企業からは珍重されている。
- マツタケモドキ
- モドキなどと無礼千万な名前をつけられたマツタケにそっくりなキノコだがこちらは香りがしない。
- ニセマツタケ
- 新鮮な頃の香りは弱いが古くなるにつれて強烈なアンモニア臭を放つまさに偽物。一部マニアに人気。
- ヒデキ マツタケ(松武 秀樹)
- シンセサイザーの好きな人。トリオザテクノのサポートメンバーである、汗のにおいがマツタケの臭いに似ているとも。