ゲッター線
ゲッター線(-せん)は宇宙から降り注ぐ意志を持ったエネルギー。その目的は不断の闘争である。生物や無機物を進化させたり滅ぼしたり、時空の彼方から敵を呼び寄せたりとあの手この手を使って全ての存在を闘争に駆り立てる。
生存競争から宇宙大戦まで、この世の闘争はみなゲッター線によって仕組まれたモノであり、「平和の敵」として反戦団体やプロ市民から激しく抗議されている。 しかし、その諍いさえもゲッター線の仕組んだモノなのだからお手上げである。
なお、ゲッターロボを動かすエネルギーだからゲッター線というのは誤りで、プラズマ融合炉で動くゲッターロボもある。
ゲッター線と運命論編集
ゲッター線は寡黙で放任主義だ。神様は普通、して善いことと、してはいけないことを事前に教えて道を誤らないように誘導してくれているが、ゲッター線はなにが善くてなにが悪いのか一切教えてくれない。 人々は物事の結果からしかゲッター線の意志をくみ取ることしかできない。無情である。
さらに困ったことにゲッター線は好き嫌いが激しく、あらゆるモノを事細かに選別して嫌いなモノは容赦も警告もなく気軽に滅亡させる。我々はただそれを運命とあきらめるしかない。
ゲッター線の振る舞いは神の如きだが、神様と違ってゲッター線は宗旨替えして選ぶことは出来ないのだから。
哀しいが、キミにとって都合の悪い事柄はゲッター線に選ばれなかった結果だ。 お気に入りのアニメキャラが死んだのは死神声優のせいではなくゲッター線に選ばれなかったからだし、アニメ化が失敗したのも原作クラッシャーのせいではなくゲッター線に選ばれなかったからだ。
貧困・不況・格差社会・買ったエロゲーが外れ・茶柱が立たない・書いた記事がNRV・・・ect、都合の悪いことは全てゲッター線の仕業だとあきらめるしかない。恨み言は言うだけ無駄と割り切ろう。
逆にキミにとって都合の良いことは、キミかキミの好きな対象がゲッター線に選ばれたからだ、オメデトウ!
しかし安心してはいけない。爬虫人類がなんの予告もなく滅ぼされたように、キミのお気に入りの作品もある日いきなり作画崩壊したりキャラが豹変するかもしれないのだ。
ゲッター線と進化論編集
チャールズ・ダーウィンは1859年に進化論を発表したが、彼の不幸なことは19世紀にはゲッター線を観測する技術が無かったことだ。 全ての進化は自然の選択などではなく、ゲッター線の意志によるものなのだから。
ゲッター線は気に入ったモノを当事者の断りもなく進化させてゆく。これは長期的には種の進化となり生物を多様化させ、短期的には対象者のイメチェンとして現れる。
例えば2007年には某人気声優をロリ系アイドルからデコビッチに進化させ、結果大量のアンチを生み出して両者による激しい論争へと突入させた。ファンは裏切られた気持ちでいっぱいかも知れないが、全てゲッターの意志なので声優本人を責めてはいけない。 あちこちに争いの芽を振りまくことが出来てゲッター線的にはご満悦だろう。
さらに、ゲッター線は無機物をも進化させる。 巨大ロボットはより強力な新型[1]に、メイドロボは年々愛らしく、ぬいぐるみや人形には魂を吹き込んで可愛らしく動き回らせたりとゲッター線の影響は広い範囲に渡っている。
しかし誤解してはいけない。ゲッター線が萌えキャラを生み出しているのはキミの疲れた心を癒すためではなく、他のキャラに萌えてるアホ共と論争をさせる為にやっているのだから。そう、すべては闘いのために!
遺伝子を持たない無機物になぜ進化という現象が起こりえるのか?それはゲッター線が素粒子レベルで影響を及ぼしているからに他ならない。
近年続々と発見されているツンデレビウムやモエイウムなどの新元素はゲッター線によって進化したと考えられている。これらの新元素がアンサイクロペディアだけに載っていてウィキペディアに載っていないのは、もちろんウィキペディアンがゲッター線に選ばれていないからである。
ゲッター線と永久闘争編集
散々繰り返してきたが、ゲッター線は闘争を好む。ゲッター線は闘争を好む。[2]
大事なことなので2回言いました。
ゲッターガッツの不足している作品がアニメ化される際、ゲッター線の意志によって原作と異なる内容になることはしばしば見られる現象だ。 代表的な例は「ムーミン」。今で言えば癒し系四コマ漫画の原作がゴールデンタイムのDQNドラマの様に進化させられてしまい、「私は争いのない世界を描きたかったのにアニメのムーミン達は互いに罵り合い争ってばかりいる」とゲッター線に選ばれなかったトーベ・ヤンソンを涙させた。
最近の例では「アイドルマスター XENOGLOSSIA」が記憶に新しい。誰もが甘口のアイドル育成アニメを期待していたのに、「萌えより燃えだ」とのゲッター線の意志でロボット戦闘アニメとして作り直された。 これ等の変更は原作のファン達の間に論争を呼び起こしたが、もちろんそれもゲッター線の思惑通りだ。
もしキミのイメージ通りにアニメが始まったとしても安心してはいけない。ゲッター線の意に染まぬ作品は必ず悲惨な最終回を迎えることになるからだ。 例えば「フランダースの犬」。冷たい世間と闘うゲッターガッツが無かったネロとパトラッシュは、冷え切った教会で凍死させられた。ヘタレの伊藤誠も私刑に処せられるなどゲッター線の暴挙は枚挙にいとまがない。
「イデオン」が全滅で終わったのも、イデの力のせいでも富野が投げ出したからでもなく、防衛本能で動くイデオンがゲッター線に選ばれなかったからにすぎない。専守防衛なんて腑抜けた信条をゲッター線は決して許さない。
ゲッター線と厨二病編集
なぜこれ程までにゲッター線は闘争を求めるのか? それは宇宙最強の存在を生み出すためだと考えられている。
ただし、ゲッター線は厨二病患者ではない。 ゲッター線の象徴たるゲッターエンペラーが最強厨御用達と言うこともあって誤解されがちだが、敵が宇宙全体を合わせたよりも強い[3]ので、とりあえず宇宙最強を目指しているだけに過ぎない。
ゲッター線が好むのは常に自分より強い敵との戦闘を通じて戦闘力を高めることであり、適当な強い敵がいなければ時空の彼方から召還してまで無理矢理戦わせようとする[4]程である。
よって、厨二病患者の好む絶対無敵の主人公や、無双シリーズのような「オレ強えー!!」なんて甘えはけっして許されない。 「そんなに強いのなら時天空[5]と戦ってこい!」と、ラ=グース戦線に送り込まれるのがオチだ。
ゲッター線と赤・白・黄色編集
色の三原色は赤・青・黄色、光の三原色は赤・青・緑であるのに対し、ゲッター線の三原色は赤・白・黄色となっている。このゲッター三原色はゲッター線のきまぐれで選ばれたモノではなく、それぞれがゲッター線の本質を象徴していると考えられている。
- 「赤」は宇宙最強を目指すゲッター線の激しい闘争本能を表し、歌詞で言えば「ガン!ガン!ガン!ガン!」に当たる。
- 「白」は全ての存在を取り込まんとする同化能力と進化を象徴し、歌詞では「3つの心が1つになれば」に相当する。
- 「黄色」は全宇宙より強大な敵にも、どんな苦境にも、「黄色い子はいらない子」との中傷にも負けないゲッターガッツであり、歌詞はもちろん「ガッツ!ガッツ!ゲッターガッツ!」である。
このゲッター三原色、赤・白・黄色を象徴的カラーとする特定の団体や個人は、言うまでもなくゲッター線に選ばれている。
つまり、中国やロシアなどの共産主義者が周辺諸国にケンカ売りまくるのも、アングロサクソンが世界を飲み込み手中に収めんとするのも、ユダヤ人や日本人が雑草よりしぶとく蔓延っているのも、思想や宗教、経済・国際政治の力関係うんぬんが原因ではない。 全てはゲッター線の影響であり、運命の必然とも言える問題なのである。
ちなみに、中国・ロシアが日本に対して常に高圧的態度で接してくるのは、赤がゲッターチームのリーダー色、すなわち「赤>黄色」だからであって、民主党政権下で日本国が中華人民共和国日本自治区にならない限り、この力関係は決して変わることはない。
逆に、この三原色に相当しない青い人やピンクの人が「蒼い子はいらない子」「ピンク髪はDQNな子」と言われるのも至極当然のなりゆきであり、「土色」や「黒」い色をした人たちの国がいつまで経っても発展途上国のままなのも、これまた当然の結果なのである。
腐女子が何を見ても「○×△」で考えるように、ゲッター線学者は全ての事物を「赤・白・黄色」で捉える努力が必要だ。
- どんなピンチの時も絶対あきらめない可憐な乙女、セーラームーンは「黄色」。
- ヤマトやらウルトラマンやら実相寺やらをパクりまくってる、エヴァンゲリオンは「白」。
- ファンがDQN化してあっちこっちで暴れ回った、涼宮ハルヒの憂鬱は「赤」
と言った具合だ。
こうして全宇宙の全作品を赤・白・黄色に分類した後、「3つの心を1つに」すれば宇宙最強の存在へと進化でき、ようやく時天空と「ガン!ガン!ガン!ガン!」と闘えるのである。
そこに至るまでの長い道のりには、我々ゲッター線学者の努力と「ゲッターガッツ!」が必要なのは言うまでもない。
ゲッター線の傾向と対策編集
- Coolなモノ(爬虫類)よりHotなモノ(哺乳類)が好き
- もっと強くなりたいという向上心を求めている
- 防御なんてもっての他、攻撃第一主義
- 打たれ強い(ゲッター線に耐えられるくらい心身共にタフ)
- 好きな色は、赤・白・黄色
上記を踏まえて、ゲッター線の嗜好をわかりやすく表にしてみた。
項目 | ゲッター線に選ばれている | ゲッター線に選ばれていない |
---|---|---|
種族 | 人類 | 爬虫類 |
ゲッターロボ | ゲッターエンペラー | ゲッターロボ飛焔 |
ゲッターチーム | 流竜馬他ゲッターで死んだ奴 | 神隼人 |
民生ロボット | 先行者 | ASIMO |
ファティマ | ヒュートラン | クローソー |
ゲームキャラ | MUGENの凶キャラ | スペランカー |
漫画雑誌 | 週刊少年ジャンプ | 週刊少年サンデー |
漫画家 | 石川賢(ラ=グース戦線に召還された) | 癒し系四コマ漫画家 |
男性声優 | 若本規夫 | 山口勝平 |
女性声優 | ダイナマイト亜美・北都南 | 17歳教の信者全て |
軍隊 | アルカイダ | 自衛隊 |
宗教 | イスラム教 | 九条教 |
戦国武将 | 山中鹿介 | 毛利元就 |
剣術 | 虎眼流 | 飛天御剣流 |
未婚者 | アラフォー | 独男 |
筆記具 | ロケットペンシル | 鉛筆 |
料理 | カレーライス | そうめん |
真理 | 記事作成者の好きなもの | 記事作成者の嫌いなもの |
アン | アンサイクロペディアン | ウィキペディアン |
なんとなく掴めただろうか?
言うまでもなく、左項に当てはまる程にキミの存在は危うくなる。
もしキミが、そうめんを食べながららき☆すたを読んでいる井上喜久子ファンの爬虫類だったらかなり危機的な状況だ、今すぐ行動を改めよう!
カレーを食べながら極道兵器を読んで北都南でハァハァする立派なサイヤ人になるのだ。でないとドロドロに溶けてしまうぞっ!
脚注編集
関連項目編集
このアニメ「ゲッター線」はまだかんたん作画のままです。
作画修正をしていただけるスタッフを募集しています。 (Portal:スタブ)