アルミニウム
アルミニウム(英・Aluminium)とは、経済に貢献し生物に害をなすベースメタルである。
概要編集
アルミニウム(通称・アルミ)とは産業界で鉄と並びたつベースメタルであり、鉄とは反対の性質をもった金属である。その性質をおおざっぱにまとめると鉄が生育であるならばアルミは阻害である。この言葉だけ聞くとアルミにマイナスのイメージがつくかもしれないがアルミニウムは一種のブレーキであり、アクセルの鉄と組み合わせることによってうまく経済を回しているのだ。まあアクセルしかついていない車を想像すればアルミの重要性はわかってもらえるはずである。
日本で一番身近なアルミとしてはアルミ缶が挙げられるだろう。自動販売機の中には鉄でできたスチール缶とアルミ缶の二つがあり、たいていはあったかい飲み物はスチールに、冷たい飲み物はアルミ缶に入れられる。ちなみにこの二つを錬成することでサファイアができる。生育と阻害の宝石とかいうと中二病っぽく聞こえるかもしれないが、実際はこの二つだけでは反発してくっつけられないので青を与えて調和を生み出すチタンがないとサファイアは作れないのでご注意を。
生産編集
アルミの生産はアルミニウム鉱山からとれるボーキサイトや回収したアルミ缶のリサイクルなどで賄われている。中世にはすでにアルミの重要性は理解されており安定供給が渇望されていたほどである。実際安定供給ができるようになったのは第二次世界大戦前後の話である。
やっと安定供給できて産業界が安定するとおもったら今度は需要が高すぎて枯渇の危機となってしまった。そのため今では日本が先陣を切ってアルミニウムのリサイクルを提唱し、アルミのリサイクルは当たり前の発想として定着するまでに普及させた。廃棄された携帯電話やパソコンなどといった都市鉱山からもアルミは供給されている。後述するアルミニウム本位制も含め日本がアルミニウムの安定供給に果たす役割は大きい。
経済資源として編集
アルミは世界の需要を満たす分を考えると枯渇が心配されるほど重要な金属資源である。その重要性は鉄や金にも勝るがレアメタルと比べれば比較的安価でありレートは1g=1円で安定している。需要によって価格がフラフラしがちであり場合によっては投機の対象ともなる金属資源のレートが安定している理由としては日本政府が敷いているアルミをもとに円の、ひいては円に換金できるものすべての価値を保証する円本位制があり、日本銀行には発行した円と交換するためのアルミニウムが備蓄されているからである。
アルミでできた一円玉を作るのに一円以上かかるのに一円玉を発行し続けるのは、日本経済が円本位制の名を借りたアルミニウム本位制を敷いているからであり、一円玉はそれを担保するために発行され続けている。商店や銀行に普及している一円玉の棒金は主に両替用と産業利用への転換用である。
戦争資源として編集
アルミは戦時でも鉄と並ぶ重要金属とされており、その理由としてはアルミを粉末にしたときに発生する発火性があげられる。アルミの武器や防具を削ってアルミ粉を生成するすれば即席爆弾の元ができるからである。アルミ缶の中にアルミ粉を入れて火をつければ粉塵爆発によって銀色の火を放つ純度100%の金属爆弾の出来上がりである。この即席アルミ爆弾の殺傷力は抜群であり、仮に爆弾を食らって無事であってもアルミの粉末を浴びせれば将来兵士たちをアルツハイマーに追いやる可能性を持つ恐怖の性質があることで知られている。阻害のアルミという通り名はこのアルミによって生まれる負の性質から名づけられたものである。
また、アルミ爆弾を使った土地にはペンペン草も生えない状態に追いやり、数年してその状態から復帰したとしてもその土地では植物の生育が悪くなることが戦後の研究で判明している。実際このアルミ爆弾はベトナム戦争などでも猛威をふるいベトナムの地に莫大な被害を与えた。そのため国際連合ではクラスター爆弾に並ぶ人類にとってためにならない兵器として条約によってアルミ爆弾の使用を禁止することが検討されているが、地雷などと同じくなまじ簡単に作れてしまいゲリラ兵などにとっては貴重な即席爆弾のため根絶には程遠い。
関連項目編集