ウマ

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ウマとは、Ultimate Multipurpose Automobile(究極の多機能自動車)の略である。とも表記する。

概要[編集]

馬は200万年前から100万年前に開発された、究極の多機能自動車である。

人類が生まれる前にすでに開発されていたため、逆に人類の方が自動車であることを認識できず、実用化されたのは紀元前4000年から3000年ごろと言われている。

これは「需要と供給」の「供給」を先行して行うというビジネスモデルの原型となった。

「究極」というからにはもちろん自動運転技術も備わっている。

近年各種自動車メーカーでは自動運転に関する技術開発が盛んにおこなわれ、「世界初」等と謳っている企業もあるが、それよりもはるか以前に馬は開発されていることから、これは誤りである。

それどころか、馬に搭載されている自動運転技術は近年開発されている自動運転技術をはるかに凌駕するものである。

以下にその代表的なものを記述する。

高度な危険回避能力[編集]

近年の自動車は、人や障害物が飛び出してきたことを感知して、自動ブレーキを作動させることにやっと成功したらしいが、馬の危険回避能力はその程度のものではない。
馬は飛び出しに対して自動ブレーキをかけるという消極的な回避手段だけでなく、瞬時にジャンプして危険から自動で遠ざかるという積極的危険回避機能を搭載している。
これにより運転者や同乗者は馬から振り落とされない限りは衝突の危険なく安全なドライブを楽しむことができる。
さらに、「犬が近づいてきた」「見慣れないものがある」など、人間には感知できないわずかな異常を感知することにより危険回避機能を発動させることができるため、近年の自動運転自動車よりも比較にならないほど安全である。

誤発進防止機能[編集]

最近のTVCMでは操作ミスで自動車が誤って壁に向かって発進することを防止する機能をたいそう自慢げに宣伝しているが、馬においてあのようなことが起きることは全くと言っていいほどない。
大体このような機能は説明するまでもなく当然出来てしかるべき機能であるのに、自動車メーカーはこれまでそれすらできない状態で発売していた責任を棚に上げて大々的に宣伝しているのだ。
例えば、あなたが壁の前に立っているとして、「その壁に向かって突進しろ!」と言われて誰が従うだろうか。いや、近年は上司の命令煮えたぎる鍋に顔を突っ込んだ人もいるから一概には言えないか…

自動追従走行・車線認識走行[編集]

これもよくTVCMで宣伝されていることであるが、残念ながら馬にはすでに搭載されている機能である。
しかも、近年の自動車ではわざわざスイッチなどを扱わないと自動追従・車線認識を行わないようであるが、馬は常にこの機能はONである。
強いて欠点を挙げるとすればOFFにすることができない。そのため、操作に慣れていないと、別方向に向かう馬を自動追従してしまったり[注釈 1]、雨の日にぬかるみやすいを走行した結果スリップするなどの事故も存在する。特にETCを搭載していない場合は、料金所の前でETCレーンに向かって進む他の自動車を追従しないよう、細心の注意が必要である。

運転者に合わせた自動設定[編集]

最新の自動車では、運転者を自動認識し、最適な設定を行う機能が搭載されたようであるが、この機能も馬が元祖であるため特許申請しても徒労に終わるだろう。
馬における運転者の自動認識機能は、かなり高度であり、登録操作を行わずとも運転者の特性を瞬時に判断し、長期にわたって保存される。
なお、デフォルトの設定が「自動運転」であるため、操作に慣れない運転者が乗車すると、操作が効かなかったり、勝手に入庫したり、勝手に燃料補給したりする上、先述の高度な危機回避能力が災いして、操作が難しいと誤解されてしまうことが多々ある。
ぞんざいに扱うと先述の高度な危険回避機能によってブラックリストに登録されてしまうため、攻撃を受ける可能性があるが、愛情深く接すると万が一の事故が起きた際でも運転者をサポートするようになる[1]など、扱い方によって設定内容は大きく変わる。
愛情を勘違いして甘やかすと、自動運転機能を解除できなくなるので注意が必要。

自動運転機能[編集]

馬最大の機能が自動運転機能である。現在大手IT企業などが完全自動運転の自動車開発を行っているが未だ実用化されていないのに比べ、馬ではとっくの昔に自動運転機能が装備・実用化されている。
高度な知能と長期間記憶可能な記憶領域を有するため、目的地から自宅まで完全自動運転で帰宅することが可能である。
ルート検索にはGPSでなく、ガスセンサを使用すると考えられており、電波の届かないところからでも帰宅可能である。
そのため、「酒に酔っても馬にまたがっていれば家に帰れる」とまで言われる。[注釈 2]
ただし、馬が開発されたのが道路交通法が定められるはるか前であることから、道路交通法を順守しての自動運転は困難である。
それでも高速道路を無事故で完走する[2]ことができるだけの安全性は確保されている。

馬を利用するメリット[編集]

自動運転の他にも馬は究極の多機能自動車と言われるだけあって、様々なメリットが存在する。

免許が不要[編集]

高度な自動運転技術を搭載されていることから、法定速度の60km/hで走行できる性能を有しているにもかかわらず、日本の現行法では免許が不要な軽車両に分類される。
軽車両だから制限速度もない。最高速度が30km/hに制限される原動機付自転車で青切符を切られた諸君は、今すぐにでも馬を利用するべきである。
自転車同様、子供が運転することも問題ない。
ドライブスルーも利用可能である。[3]
また、より安全なドライブを楽しむため、教習所も整備され、最短3日ほどでライセンスの取得が可能である。

優れた悪路走行性能[編集]

馬は車輪ではなく、脚を装備しているため、悪路走行性能が極めて高い。
このことから、車輪を装備した自動車では侵入できない、砂浜や山道でのドライブで特に重宝される。

低燃費[編集]

馬は草と水を燃料とするため、燃費が非常によく、条件が整えば燃費が全くかからないという画期的な乗り物である。
さらに、燃料補給は自動で行われるため、放置するだけで勝手に燃料補給される。[注釈 3]
このことから世間一般では燃費のかかるカーレースよりも競馬の方が普及している。

税制上の優遇[編集]

政府は極めて安全で燃料を輸入に頼る必要もない馬の普及に力を入れており、税制上でかなり優遇されている。
馬は軽車両扱いであるので、車検が不要であり、自動車税等もかからない。
燃料にガソリンを使用しないため、ガソリン税も不要である。

増備が容易[編集]

人工的な自動車は膨大な量の設計図を作成し、ミリ単位以上の精度を必要とする数百万点の部品を製造し、各種のテストに合格して初めて販売が可能である。
その開発コスト、製造コストは想像を絶するものであるが、馬の製造にはそんな難しいことは一切不要である。
馬を製造するには牡馬と牝馬を用意して、通常通り整備するだけでよい。
すると、望むか望まないかに関わらず、いつの間にか馬が増備されるという、画期的な生産システムが採用されている。
ただし、製造されてすぐの馬は小型であるため、約2,3年ほどは慣らし運転が必要である。
しかし、人間が製造する自動車の開発期間に比べれば極めて短く、リコールされる心配もないことを考えれば気にならない。

食料としても活用可能[編集]

馬は自動車としてだけでなく、食料としても利用可能である。
そのため使用用途がなくなっても廃棄コストを抑えることも可能である。
最近では専ら食用として生産される馬も存在するほど美味である。
しかし、高度な知能を有することから食料としての活用や処分には倫理観が問われることもある。
この問題は将来の人工知能の高度化によっても引き起こされるかもしれない…

これほどまでのメリットを考えると、なぜ人間が途方もない労力と運用コストをかけて自動車を製造するのか理解に苦しむ。

馬を利用するデメリット[編集]

このような完全無欠に思われる馬にもデメリットはある。

突然放水または固形物を投棄をする[編集]

馬の欠点として突然の放水不法投棄がある。
これは元来、使用済み燃料を投棄することで肥料とし、生えてきた草を再度燃料として活用するという燃料循環システムの一環として装備された機能であるが、現代社会においてこれらの排水や投棄物は環境美化の観点から忌み嫌われることが多い。
しかし、中には投棄物を集積し肥料と称して農家などに販売するという方法で副収入を得るという詐欺行為をする者もおり、暴力団の資金源になるのではないかと懸念されている。

乗車定員が少ない[編集]

馬にはせいぜい2人程度しか乗車できない。
この点においては人間が開発した自動車には負けるが、トレーラーを活用することである程度はカバーできる。
馬は免許が不要であるため、もちろんけん引免許も不要である。
昔は馬車鉄道というものも存在した。

風雨にさらされる[編集]

馬には車室がない。このような点や乗車定員の点からはバイクに近い存在かもしれない。
しかしこれもトレーラーを活用することで対処できる。
ただし馬車においても運転者は風雨にさらされる。

人心を掌握されることで悪徳商法の被害に遭う[編集]

馬はその性能や見た目から、癒し効果があるとされ、それに付け込んだ悪徳商法に逢うことがある。
例えば、教習所の体験コースなどに迂闊に参加しようものなら、営業マンに執拗な勧誘を受け、「馬のため」として結果多額の金銭を搾り取られることになる。
人工的な自動車と違い、明確な卒業基準がないため、卒業の決断をしない限り半永久的に搾取される。
また、長期化すると高額な装備品の購入を迫られる。
最終的にはその支払いすらままならず、教習所で働くことになる者もいる。[注釈 4]

コンディションにより走行性能が大きく左右される[編集]

馬は人工的な自動車に比べてコンディションに左右される点が多い。
例えば、
・自宅の方向を向いたまま動かなくなった
・自動運転なのに煽り運転をする(次項で説明)
・特定の馬を接近させると勝手に警笛が鳴り、ウィリーする
などの事象が報告されている。
所有者や運転者にはそれぞれの馬に合わせた扱い方が求められるなど、面倒くさい一面もある。

高速道路を走る事が出来ない[編集]

馬は軽車両のため高速道路が走れない。そのため高速道路上では馬を輸送するトラックがしばしば見られる。

初心運転者の場合、意図せず煽り運転をする[編集]

馬を完全にコントロールできない初心者が運転する場合、運転者の意図によらず煽り運転を行う場合がある。 逆に思うように速度が出ず、ノロノロと走行する「煽らせ運転」となることがある。 さらに自動車の場合はおおよその場合接触事故には至らないものの、馬の場合は積極的に追突・接触事故を起こす場合も多く、近年馬を利用する人が多くなってきていることから多くの事故が生じていると推測されている。[注釈 5] このことから2020年より道路交通法が改正され、煽り運転の罰則が厳しくなり、巻き添えで厳罰化された自動車の運転者から多くの批判が寄せられている。

出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 特に自宅方向に向かう馬を追従しやすい傾向にある
  2. ^ 残念ながらこの行為は現行法では飲酒運転となってしまう。
  3. ^ ただし、整備や安全面の観点からも管理された飼料を適切に補給することが望ましい。
  4. ^ それはそれで幸せなのかもしれない。
  5. ^ 馬は非常に傷つきにくい素材でできているため、警察沙汰どころか示談にすらならない場合が多いため、交通事故件数に現れにくい。

出典[編集]

関連項目[編集]

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