固定歯車式自転車第二種免許

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固定歯車式自転車第二種免許(こていはぐるましきじてんしゃだいにしゅめんきょ)とは、本来なら免許が不要であるはずの固定歯車式自転車で人をのせて報酬を得る営業活動を行う際に必要な運転免許のこと。

特徴[編集]

軽車両に属する車両に対して定められた唯一の運転免許である。

他の運転免許と同様に国が定めた国家資格の一つであるが、自動車免許・自動二輪に関する各免許の体系とは完全に独立している。まず16歳でも18歳でも、21歳以上でも無く、満17歳以上が取得条件となっている。また免許更新制度も仮免制度も無い。何よりも管轄省庁が警察庁では無く、経済産業省である。さらには道路交通法と直接の関係が無く、固定歯車式自転車による営業活動向けに用意された法令に基づいた制度となっている。

自転車は本来二人乗りすら認められないため人を載せて報酬を得ることはできないが、全国に数十箇所用意された指定区域においては、自転車で二人のりどころか、何人でものせて報酬を得ることができる。この営業活動に対して必要な免許が本稿で説明する固定歯車式自転車第二種免許である。

この免許で対象となる自転車は、ブレーキの無い固定歯車式自転車に限られる。自転車は本来ブレーキを装備しなければ公道での走行が認められないが、上述の営業区域を含めた全国各地に存在する当局による認可を受けた地区ではブレーキの無い固定歯車式自転車の運転が可能となる。ただし、これら認可区域の管理責任者は運転者に対して服装やヘルメットなど、安全運転を行うための厳しい確認・指導義務が求められる。

取得方法[編集]

固定歯車式自転車第二種免許は、全国で一括して年1回実施される。自動車や自動二輪車の免許では教習所に入らずに飛び込み試験をする者がいるものの、余程の土地持ちの家出身でないと実行は困難であることが知られている。固定歯車式自転車第二種免許も制度上飛び込み試験は存在するが、実現の度合いは通常の運転免許より更に困難を極める。

このため、教習所に入り訓練を行うことが必要となるのだが、固定歯車式自転車第二種免許は、通常の自動車教習所では取得できない。指定教習所は静岡県にある1箇所のみである。本稿では以下に、この学校に関する概要も併せて解説する。

教習所の特徴[編集]

静岡県伊豆市にある。通学による教習は不可。合宿しか認められない。その上、最短2週間で仮免取得可能な教習所が各地で宣伝されているこのご時世に、この教習所で固定歯車式自転車第二種免許を取得するには、なんと短くても半年の期間を要する。一般には1年かけて取得する免許である。もちろん試験に落ちてそれ以上の期間を要する者も少なくない体罰が認められた学校であり、防衛大学校とよく並べて論じられる場所である。

一般の教習所は信号道路標識の意味すら分からなくとも、誰にでも門戸を開いている場合が多い。この教習所も例外では無く、そのような安全に関する知識を求めてふるい分けられることは無い。ただ、何故か教習所に入る人よりも入れない人のほうが圧倒的に多い。浪人生どころか、多浪生までいる始末である。彼らに入校に関して伺うと「あと3秒足らなかった」「急にメダリストが来たので」といったコメントが多く聞かれる。代々木ゼミナールですら本校の試験対策は行っておらず、入校にはツテコネで現役の事業者に教えを乞う位しか手立ては無い。吉野先生あたりに聞けば少しは参考になるかも知れないが、miyocoママチャリの手ほどきを受けた方がよっぽど有益であることは確かだろう。

通常の教習所は男女共学であり、閉じた環境では修学旅行よろしく恋愛のチャンスが通常の三倍で転がっている。しかしこの教習所は今のところ男しか入校を受け付けていない。近い将来女性も受け入れる予定であるが、男女別学になる可能性が高い。その上通常の教習所では一般社会以上に身なりが自由であり、合宿による学校ではこれ見よがしに髪の毛をフルカラーで再現できる色のどれか又は複数に変えたり、ダイエースプレー等を駆使する者もよく身受けられるが、この教習所で入校後最初に待ち受ける凶器は、調理場の包丁ではなくバリカンである。あそこの家のリア充も、ここに入れば、丸坊主。

第二種運転免許として[編集]

他の第二種運転免許と同様に、人の命を預かる運転者についても保安に関するより厳しい知識と技能が求められる。固定歯車式自転車に関しては運転に必要な第一種運転免許が存在すらしないことがこれを明らかに示している。特に固定歯車式自転車によって行う人をのせる営業は、他種の車両による旅客営業とは桁違いに多数、数千・数万単位のお客様をのせるため、検定の内容は他のどんな種類の車両よりも厳しい内容となっている。

まず人力を使うことから、この動力の整備を怠り無く行う必要がある。エンジンの大きさを外径70センチメートル以上にすることが常識的に求められる。これはモリイズミの腰の外周より大きい。また一度に多数のお客様を取り扱うことから、会計に関する基礎知識やリーガルマインドが求められることも他の第二種運転免許には無い教則である。特に貸し借りに関する知識と義務には教則本においても丸々一章分が割かれており、キセル乗車を徹底的に撲滅する術が叩き込まれる。

免許の有効性[編集]

固定歯車式自転車第二種免許を取得した者の年収は平均1000万程度であり、このご時世においては婚活対象に入る存在になることが可能な貴重な職種である。しかし前述のように教習所に入る時点から試験まで全てにおいて難易度が高く、この免許を持つものは3600人程度しか居ない。結果が出なくても無報酬であることが無い点はブラック企業よりマシであるが、流石に数周遅れるほど鈍い者ははじめからいないことになっている。上は年収2億円。下はリストラ年100人。肉体的に過酷であることは変りなく、まさに資本主義。まさにギャンブルである。あなたは渋谷から原宿へ、自転車で山手線タクシーより速く行けますか? このような過酷さのため、吉本芸人にでもなった方がまだマシと思う変わり者すら出現する始末である。

関連項目[編集]