古生代

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
石炭紀から転送)
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お前たち生物が生きていられるのは俺達酸素を作ってやったお陰だぞ?感謝して跪け。

古生代(こせいだい)は、顕生代以降の地球のことだよ。酸素とかいうクソ大気が増えたお陰で、何か色んな生物が大型化してめっちゃ動き回るようになったんだよね。一方で僕ら嫌気呼吸細菌たちはそのせいで99%は絶滅しちゃって、それまでは世界中の海にいたのが今じゃ海底とか火山付近とかでしか生きられなくなっちゃったけどな。はー、シアノバクテリア滅べ。

カンブリア紀[編集]

こんにちは、僕はしがないクラゲです。この項では僕が古生代の説明をしていこうと思います。

といっても、ついこの間まではそんなに言うことなかったんですけどね。1億年くらい前にまた地球が凍り付くっていういつもの定期イベントがあって、僕らも例によってバタバタ死んで、また溶けたらいつも通り僕らがまた増えてってだけだと思ってたんですけど。それが、今回はなんか終わり際に見たこともないような妙に平べったい連中が出てきて、浅い海底を這い回るようになったんですよ。今までいなかった奇妙な奴らで、何か変だな…とは思ってたんですが、もしかしたらアイツらが予兆だったのかな…。

その変な奴ら自体はどっかで火山が噴火して絶滅していったんですけど、代わりに今度はアイツらなんか比じゃあない、訳のわからん怪物どもが爆発的に増加してえらいことになっちゃったんですよ!しかもあいつら海の中をスイスイ泳いで、信じられない速度で僕らをパクパクと…ああ、何と恐ろしい。もうこの星は終わりです。さようなら、長く平和だった偉大なる陰生代。そしてようこそ、地獄の顕生代。僕たちは今後もずっと永遠にこの怪物たちに食べられ続ける日々が続くのでしょうか。

ああ、奴らがやってきました。僕らの泳ぐ力では到底奴らから逃げることなどできない…神よ、僕らが何をしたというのでしょう?この世界に災いあれ。カンブリアの怪物どもに呪いあれ…!

オルドビス紀[編集]

えっ…アイツらまだ絶滅せずに生き残ってんの?マジで???

ここからは私、三葉虫が解説を引き継ぎますね。我々こそカンブリア紀に大きく繁殖し、続くこのオルドビス紀をも生き延びた古生代最高の生物!うーん正に勝ち組生物ってやつですね!

…と、のっけから自種族を礼賛してはみましたが、正直なところ我々も前のカンブリア紀に比べれば非常に厳しい生活を余儀なくされていますね。カンブリアの終わりに絶滅しちまったアノマロカリスやらオパビニアやらに比べればまだ生きてるだけマシではあるんですが、とうとう魚類とかいう連中が出てきて私らをパクパク食おうとするようになったもんで、折角カンブリアを生き延びたっていうのに中々大手を振って歩けないんですよね。何だよ脊椎動物って…あんなもん身体に入れて動くなよ気持ち悪いな…。

まあ兎角、何だかんだでオルドビス紀は我々三葉虫を始めとした節足動物チョッカクガイ君みたいな軟体動物、あとはフデイシ君のような半索動物たちが世界中の海を支配している訳です。カンブリアの終わりで絶滅したような連中とは違いますんで、我々は今後も末永く繁栄を享受するでしょうね。…え?三葉虫も古生代の終わりに滅ぶって?…ハハハ御冗談を!

シルル紀[編集]

俺たちの時代だ。

やあ、俺は植物さ。ようやく俺の時代がやってきたぜ。カンブリア以来の動き回る動物どもに食われるのはいい加減もう沢山だってことで、何とか連中のいない場所がないかをずっと探していたんだがよ。あるじゃねえか…目の前に。陸地っていう、あの鬱陶しい動物どもの存在しない理想郷が!

ああ、勿論そう簡単じゃあなかった。簡単なら先祖さん達がとうに進出してるだろうからな。そうできなかった理由は、太陽から照りつける紫外線ってヤツだったんだが…。この時代になってな、遂に俺たち植物が出し続けた酸素によって、分厚いオゾン層が完成したんだよ!くぅ~長かったぜ!俺たちの努力が実ったのさ!

そういうことだから、さっさと奴らのいない陸地に逃げ出させて貰うとするよ!水を根っこから吸い上げないといけないのは中々厄介だが…まあ、先駆者ってのはいつだって厳しい中を生きていくものさ。さあ、ここが俺たちの新世界!俺たちの楽園だ!さあ、存分に繁殖してみせるぞ~!

デボン紀[編集]

オッス、おらユーステノプテロン。これから陸上に進出した最初の魚になるんだ。

俺かい?俺は見ての通りの魚類だよ。サメやら何やらがウヨウヨしてる外海から逃げるために、今は内陸部の河川に入り込んでのんびり生きてるよ。川なんて場所は前まではすぐ崩れるわ土石流が来るわでとても住めたもんじゃなかったんだけど、植物が地上に出て根っこ張ってからはそういうことがほとんど無くなったから安心して暮らしていけている。

とはいえ、この辺みたいな内陸部は乾季なんかも存在するから、水が枯れることもあるんだよね。なもんで、俺達はってやつを作って水の外からでも空気を吸えるように進化することにしたのさ、いわゆる肺魚ってやつだな。

けど、俺達なんかまだ序の口で、中にはヒレを動かして地上に出る奴らもいるって話も聞いたぜ。驚きだよな、だって地上だぜ?あんな身体の重い場所によく出て行けるもんだわ。つっても、植物も出てったし、クモとかムカデとかが地上をテクテク歩いてるしなあ。俺らじゃ届かないあいつらを食えるってのはすげー羨ましいわ。俺達もあいつらみたいに進化して、食べ放題の地上に出てみてえよなあ!

石炭紀[編集]

当時の僕らに天敵はいなかったのです。いえーいぴーすぴーす。

こんにちは、昆虫です。樹木さん達が固く大きくなるように進化した結果、どうも微生物の皆さんが植物を分解できなくなったみたいで、倒れた樹木さん達が腐食せずに延々と積み重なった挙句、更にその上に30m級にもなる巨大シダ植物の大森林なんかができるような有様でした。メガネウラ君みたいな飛行昆虫とかだと、もしかしたら土の地面の方が中々お目にかかれないかもですね。そのせいか二酸化炭素が空気中に出なくなったらしくて、今や陸上は史上最大の高酸素時代を迎えています。お陰で私たちもこうして大きく成長することができました。酸素万歳ですね。

とはいえ、皆が皆大きくなれた訳ではないですからね。身体が小さい昆虫ですと、今更ようやく水から上がってきた魚モドキ…両生類でしたっけ?そいつらにパクっと食べられちゃって大変そうです。僕らくらい大きくなれば返り討ちなんですけど、まあそういう種に生まれてしまった以上は運が悪かったとしか言いようがないですね。しかしあの魚モドキの方々も、折角ご飯を求めて水から上がってきたというのに、僕らがとうの昔に巨大化を果たしちゃったせいで逆に襲われてしまうというのも哀れな話です。まあ向こうも命取りに来ている訳で同情はしませんが。

それにしても、最近どうもあの魚モドキの方々も様子が変わったように見受けられますね。前までは水の中からちょいちょい出てくる程度だった気がするんですけど、…卵を陸上で産卵する連中なんて今まで居ましたっけか?

ペルム紀[編集]

そのままお前たちの天下が続くとでも思ったか?残念だったな、この先俺たちの時代だよ。

よう待たせたな!ここからは単弓類の俺が解説するぜ!……おい、何だよその「誰お前」って顔は。わかんねー?じゃああれだ、「哺乳類型爬虫類」って言えばわかるか?そーだよ、お前らの先祖だよ。ほら敬え。

…まあそれは冗談としてだ。前時代に比べると少し息苦しさがない訳でもない。倒れた樹木が腐り始めてんのも見るし、ありゃキノコか?あいつら遂に樹木を分解するようになったらしいな。この感じだと、酸素も少しずつ減ってっちゃうのかねえ…。ま、ちょっと前を思い出すと二酸化炭素が少なすぎるとか何とかでえらい寒かったから、少し暖かくなってくれる分には住みやすくなるから助かるんだが。そういや陸地が北上してきて一つにまとまったのも暖かくなった原因なんだっけか。よくわからんが。

何にしても、両生類の先祖さんから分岐して、俺ら単弓類は今はこうして酸素沢山の時代を謳歌できているよ。別方面に分岐してった竜弓類の連中は…まあ生憎だが、そんなに大きく繁栄はできてないようだな。同じ祖先から分かれたっつっても、今となっちゃ同じ餌を取り合うライバルだから、同情はしないけどな。これも自然の厳しさってやつだ。

解説はこの程度だな。これからも俺たちは繁栄を謳歌して……ん?うわっ、何だ!?遠くで凄い噴火が…ひどい火山灰が、…ああ、日光が届かない…寒い…凍えてしまう…植物も皆やられて…食い物がない…う、ううっ、息苦しい…酸素が全然無い…息ができない…、助けて…あ……お、お前、竜弓類…?何でお前ら、そんな平気そうな顔して……なに…これからは俺たちが世界を支配する…?お前らは滅べだって…?……そんな…バカな…うっ…。………………。

関連項目[編集]

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