マグカルゴ
マグカルゴとは、ポケットモンスターに出てくるポケモンの一種。ネタ職人にも廃人にも愛される、愛すべきポケモンである。ただし近づくと蒸発する。
概要[編集]
マグマとカタツムリをモチーフとしたポケモンであり、名前もそのまま、マグマ エスカルゴ(カタツムリ)が由来となっている。決して「マグカルゴン」(マグマ エスカルゴン)では無い。なお、進化前のマグマッグはマグマ Slug(ナメクジ)を由来としており、つまりナメクジからカタツムリに進化するポケモンということになる。岩の殻が発現したため、タイプに岩が追加され、炎 岩タイプのポケモンとなっている。岩の殻は案外脆く崩れ易いことが図鑑に記載されているが、殻が崩れたところで、ポケモンの世界では退化という概念が存在しないのでマグマッグに退化するわけではない。
トンデモ設定[編集]
このマグカルゴ、様々な意味でネタに事欠かないポケモンである、中でも有名なのはその体温。「サファイア」「ダイヤモンド、パール、プラチナ」の図関説明によれば、何と10000度もあるとのこと。太陽の表面温度が6000度なので、それより4000度も高いことになる。
…触れるどころか数万km単位で近づいただけで蒸発するだろう、常識的に考えて…。
しかしマグカルゴを扱うポケモントレーナー達は全く蒸発していない。これについては、マグカルゴが自分の体温を調節できる、あるいはポケモンの世界においては温度の法則が現実の世界と根本的に異なっているなど、様々な説が学者により提唱されているが、とどのつまりは…。
結論[編集]
二次元の世界に科学的なツッコミを入れるのは無粋である。
戦闘能力について[編集]
マグカルゴのタイプである「炎」と「岩」は、共に「水」「地面」タイプを弱点としている。両方とも「地震」「なみのり」「ハイドロポンプ」など強力な技が揃っており、メジャーなタイプである。マグカルゴは、これらの技を四倍ダメージで食らってしまうのだ。さらに、岩の弱点には、攻撃力の高い技が目白押しの格闘タイプもあり、これだけ見るとマグカルゴはかなり不遇なタイプのように思える。
…だが、GBA時代から追加された「特性」によって、マグカルゴは戦闘面においてタイプ相性の不遇を相殺して有り余るほどの性能を見せ付ける。その特性の名は「やけいし」というもの。
これは「焼け石に水」という慣用句を語源とするもので、語源となった慣用句通り、「水技を一切無効化する」というものである。それゆえ、本来なら四倍ダメージを受けてしまうはずの「なみのり」「ハイドロポンプ」といった強力な水技も、一切無力化できるのだ。
さらに「やけいし」の特性はこれだけに止まらない。なんと「接触技で攻撃して来た相手を必ずやけど状態にする」という効果も付随しているのだ。「火傷」状態は、徐々にダメージを受ける上、物理攻撃力を半減させるという効果を持つ。そして、マグカルゴが弱点とする格闘タイプの技の多くは接触技であり、格闘ポケモンの多くは、その強さを物理攻撃の能力の高さに依存していることが多い。つまり、格闘タイプに対しても、十全の対策を備えていることになる。まさに鬼に金棒、いやカタツムリに焼け石である。
…しかし、さすがの特性「焼け石」も、もう一つの四倍弱点である「地面タイプの技」まで防ぐことはできない。その為地面タイプのポケモンや、サブウェポンに地震を搭載している格闘ポケモンには、分が悪い。仕方ないね。
登場した世代における影の薄さについて[編集]
マグマッグ、マグカルゴが初登場したのは、2作目(第2世代)の「金・銀」である。しかし、コアなポケモンファンからも「コイツ金銀初出だったの?」と言われるほど、金銀においては影が薄かった。
その何よりの理由として、殿堂入り後にしか登場しないという点が挙げられる。マグカルゴの進化前であるマグマッグは、カントー地方の16,17,18番道路に登場するが、カントー地方は殿堂入り、つまり一回クリアしないと行くことが出来ず、更に出現率も低い上、ゲル状で不定形の外見が同じ地域に登場するベトベターにちょっと似ているのでベトベターの色違いと間違われることも多かった。さらに、金銀時代は特性なんてものはなかったため、「やけいし」を持たないマグカルゴは水技を4倍で食らってしまっており、対戦界隈でも下の下の埋葬ポケモンに甘んじていたのだ。一応、ジムリーダーのカツラが使うが、前述の通り水技でアッー!という間に沈んでしまう為、存在感が薄かった。
なお、金銀でマグマッグが登場する16,17,18版道路は、前作「赤・緑」ではドードーやオニスズメが登場する普通の道路であった。そこに太陽に匹敵する体温を持つポケモンが登場するようになったことは、ポケモンの世界においても地球温暖化が発生している事を示唆している。ついでにベトベターが大量に出没しているので、環境汚染も相当進んでいることが推定される。3年の間に一体なにがあったサイクリングロード。
リアル世界におけるカタツムリとの比較[編集]
現実世界におけるカタツムリには、通称レウコ君ことレウコクロリディウムという寄生虫が寄生することで有名である。ポケモン界にはまだレウコクロリディウムをモデルにしたポケモンは未登場だが、登場した場合、果たしてマグカルゴも寄生され、目が歪に隆起してしまうのだろうか。答えは、否である。
寄生虫ポケモンが登場するとしたら、タイプは間違いなく「虫」となるであろう。一方、マグカルゴのタイプは「炎」と「岩」である。これらのタイプは、どちらも虫タイプの天敵である。そして、炎タイプは、虫技を半減する。つまり、例え寄生虫ポケモンが登場して、寄生するような虫技を使用しようが、マグカルゴにとっては、痛くもかゆくもないのだ。これらの要素から、マグカルゴはただのカタツムリと比較して生物として遥かに優秀である事が分かる。
シュバルゴとの比較[編集]
マグカルゴと同じく、エスカルゴ(カタツムリ)を由来とするポケモンとしてシュバルゴというポケモンがいる。このポケモンは、もともとマイマイカブリポケモンのカブルモというポケモンだったが、マイマイポケモンのチョボマキから殻を強奪して騎士型のカタツムリポケモンに進化したという経緯がある。
シュバルゴのタイプは、「虫」と「鋼」である。どちらも、炎技を弱点とするため、マグカルゴの火炎放射や大文字を4倍ダメージで食らってしまう。間違いなく即死である。一方シュバルゴの攻撃はというと、虫技は炎タイプゆえ半減され、もう一つのタイプである鋼技は、マグカルゴのタイプの一つである岩タイプに効果抜群なので有利かと思いきや、炎タイプが鋼技を半減する設定になっているので1倍のダメージしか通らない。つまり、マグカルゴはポケモンとしてシュバルゴより圧倒的に優秀ということになる。
おいィ?お前らは今の言葉聞こえたか?
〜 シュバルゴよりマグカルゴが優れているという珍説 について、シュバルゴ