エーフィ
エーフィとは、ポケットモンスターの一種。日本においてはその存在が早くから知られていたポケモンとして、特に有名である。
概要[編集]
8種類いるイーブイの進化系のひとつで、妖力を操るエスパータイプのポケモンである。愛くるしさの中に凛々しさを兼ね備え、ブイズの中でもなかなかの人気がある。
猫のような姿と、2つに分かれた特徴的な尻尾の形から、古くは猫又(猫股)とも呼ばれ、我が国では鎌倉時代に藤原定家が日記「明月記」にその存在を記して以来、「徒然草」等様々な文献にその姿を現している。また地方の民話や怪談にも数多く登場し、古い時代から多くの人々にその存在が知られ、また恐れられてきたポケモンである。もちろん当時はポケモンという概念は無く、江戸時代の学者である新井白石が「老いた猫が猫又になり人を惑わす」と書いたように、猫が化けたものと考えられていた。現代の通説ではこれを猫ではなく、イーブイが日中の活動の結果進化したものと解釈している。イーブイの進化系の中でもエーフィは進化条件が特に緩く、人になついた状態で昼間に活動しているだけで自然とエーフィに進化するため、人里に住み着いた多くのイーブイがエーフィに進化し人間に認知されるようになったのであろう。ポケモンと生物の区別も明らかでなく、進化といった現象も知られていなかった当時、人々がこのように考えたのも無理のない話である。
現在、エーフィは大別してシンクロ種とマジミラ種に分かれ、それぞれ異なった特徴を有している。このうち、マジミラ種は近年発見された亜種であるが、それまでのシンクロ種を駆逐して一大勢力となりつつある。そのため現代ではむしろシンクロ種の方が希少とされる。
特徴[編集]
シンクロ種[編集]
古くから存在する由緒正しい系統で、病気を人に伝染させるため恐れられてきた。古来より猫又が人間にとっての脅威とみなされてきた原因は、妖力よりもむしろこの特徴にあったのではないだろうか。上述の「明月記」にも、二条天皇の頃に「猫跨病」なるものが流行ったという記事があり、病を伝染させるシンクロ種の特徴が正しく記録されている。このような性質から飼育には細心の注意が必要で、健康管理には特に気を使うポケモンである。なお、本種は病気だけでなく、火傷なども人に移すことが分かっている。
マジミラ種[編集]
最近発見された亜種で、もともと希少だったが上記のようなシンクロ種につきまとう危険性を持たないことから、爆発的に広がり現在主流の系統となっている。その一方で、エーフィの前であくびをすると、ただでさえ眠いときに更に眠くなる、などの現象が確認されている。この系統についてはまだ未解明な部分も多く、警戒が必要である。